「日刊ゲンダイ」が創刊されたのは、私が大学在学中だった。
月刊の「現代」があり、「週刊現代」があるのは知っていた。
何かの報道で、「日刊ゲンダイ」という雑誌が出る、と知った。
「えっ! 日刊の雑誌?」
当時、親しくしていた、大学オケで同学年のM(ヴァイオリン)と、「どんなのだろう?」と会話した。
当時、Mとは、くだらないバカ話ばかりしては、ワッハッハと内輪受けの大笑いをしていた。
この「日刊雑誌」の件で、Mと交わした会話。
「やっぱり、時代がスピード化してるから、もう週刊誌じゃなくて日刊誌も出てくるんだな」
「この調子で、どんどん時代のスピードが速くなったら、日刊誌でも追いつかないかもしれないな」
「「時刊ゲンダイ」とかな」(自分たちでワッハッハ)
「「分刊ゲンダイ」」(ワッハッハ)
「「秒刊ゲンダイ」」(ワッハッハ)
30年以上前の話だ。バッカだねえ。
今日、新橋駅のホームで、「日刊ゲンダイ」の文字の看板が目に入ったのだが、そんな昔のことを、ふと思い出した。
で、次の瞬間に思い至ったのだが・・・。
今の時代、それは冗談でもバカ話でもなく、実現してるんだよね。
インターネット。
ニュースを始めとする、インターネットのコンテンツは、まさに、分刻み、秒刻みで更新されているではないか。
あの時、冗談のつもりで交わしていた会話。今は現実のものになっているのだ。
自分自身、当たり前のように、Yahooのニュースサイトの更新ボタンを、定期的にクリックして、チェックしている。
パソコンというもの自体が想像もつかなかったものね、あの頃。
2009年の今、想像もつかないでいることに、私は、残りの人生で、いくつ出会えるだろう。