naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~本番2週間前、初のホール練

日 時 : 09年5月10日(日) 16:00~21:00
場 所 : 浦安市文化会館大ホール
指 導 : 本番指揮者Y先生、本番ソリストK先生
内 容 : 合奏
曲 目 : ベト1(1~4楽章)、フェラーリ(1~4楽章)、展覧会の絵(全曲)
弦人数 : 11・11・8・8・4(ベト1)、6・7・4・3・2(フェラーリ)、
      11・11・9・9・4(展覧会の絵)
弓の毛 : 2本(ベト1の1楽章)

土曜から日曜の午前、基本的には寝て、静養に努めた。
そして、10日(日)午後。ちょっとまだ熱が下がりきらない(36度台だが日頃の平熱からすると高め)。
しかし、がんばって練習に行くことにした。本番2週間前でなかったら、休んだかもしれない。13:30からの運営委員会は、パートからFさんに代理出席していただき、練習開始ぎりぎりに文化会館着。

今回の定期演奏会に向けては、初めてのホール練である。

ところで、先週、結婚披露パーティーの練習の時に、うっかりして、ロージンを床に落として割ってしまった。
新しいものを、8日(金)に、山野楽器本店で買ってあったのだが、これまたうっかりして、家に置き忘れた(笑)。古いのはもう捨てちゃったし。

誰かに借りればいいようなものだが、何か気が引ける。
ヴィオラの団員は、私以外みんな女性なんだけど、借りたロージンを私の弓につける、というのが、何というのか、間接キスをするみたいな(爆)気がして、言い出せなかったのである。

ということで、たぶんこれまでのヴィオラ人生で初めて、ロージンを新たにつけずに、弾ききった。

最初は、何か、鳴りが悪い気がしたし、いきなり弓の毛を2本切ったのもそのせいか?

まず、ベト1。

1楽章から4楽章までを、まず通した。

「もう本番まで、このベト1をやる時間は、10時間もとれないけど、残り時間が少ない中、とにかく、楽譜に忠実にやることを考えて」とY先生。

今回の練習、私は当然マスクをして臨んだのだが、隣でトップを弾くSさんも、マスク。
彼女もゴールデンウィークからずっと風邪をひいているのだそうだ。

ヴィオラの一番前で、二人、マスクをしているというのは、当然目立つ。

練習開始からすぐ、Y先生がこちらを見て、「それって、予防で? それとも・・・」と尋ねた。
naokichi「ええ、ちょっと二人で出かけてきたもんですから(笑)。でもただの風邪ですからね」。

ティンパニがいないことを、Y先生はしきりと残念がっていた。
ベートーヴェンティンパニがいないのは、致命的だなあ」。
せめて代奏がいてほしかった、とのことだった。

ちょっと休憩の後、1楽章から順に返し。

2楽章は、頭の部分を弦だけでゆっくり合わせ、ニュアンスを確認。
3楽章は、ゆっくりしたテンポで、組み立てを確認。

最初の通しは、個人的にも、オケとしても、ちょっと今一つかなあ、という感じだったが、返し練習で、ずいぶんよくなった。

17:45、ベト1終了。

18:10から、フェラーリ
本番ソリストのK先生との合わせ。

これも、1楽章から4楽章まで、まず通してから、頭に戻って順に返した。

降り番の団員が客席にいるので、Y先生が、バランスを確認していた。

個人的には、ソロにきっちり合わせきれないところがあり、反省。
できるだけ、ソリストを見ながら弾くようにしたのだが・・・。
また、反面、コンマスを見るのがおろそかになるところもある。難しい。

19:20、フェラーリ終了。

休憩の間に、コンマスのYdさんから、「秘密の伝言」が。

19:35から、展覧会の絵

Y先生が棒をおろすと、オケ全員で、「ハッピー・バースデー」を演奏。「秘密の伝言」は、この指示だった。
昨日誕生日を迎えた、セカンドトップのNさんへのサプライズ。
(「展覧会の絵」の冒頭は、トランペットソロで、弦は途中からだから、いきなりみんなが楽器を構えて、さぞびっくりしたことだろう)
Y先生から、バースデーケーキが贈られた。

それから、母の日、ということで、このオケの副団長、事務局の要としてなくてはならない存在である、Nさんのお母さんにも、花束。

さて、「展覧会の絵」だが、これも、まずは全曲を通した。

その後、返し。時間が限られていたので、
  リモージュ
  カタコンベ
  死者の言葉による死者との対話
まで。

この「展覧会」で、一つ発見した。

体調が不充分な中で臨んだ合奏、きついのは、ふだんでもエネルギーを要求されるベートーヴェンの方だろうと思っていた。
ところが違ったのだ。
ベト1は、それなりにちゃんと弾けた。これは、練習冒頭だったこともあるが、それよりも、形がきっちりしている音楽だからのような気がする

一方、「展覧会」の方は、速いテンポや、アルコとピッツィカートのめまぐるしい交替などに、どうもついていけないところが多かった。
「展覧会」の方が、ふだんは気楽なのだが・・・。
やはり、こういう変化の激しい音楽は、頭がすっきり冴えて、身体もちゃんと動くコンディションでないと、難しいのかな、と感じた。練習終盤で疲れたと言えばそれまでだが。

20:30終了。
この日ばかりは、舞台の撤収を勘弁してもらって、早々におさんぽバスに乗った。

ちょっと無理はしたが、やっぱり、このホール練、出てよかった。

※練習往復の音楽
    モーツァルト ジュピター
       ブリュッヘン18世紀オーケストラ
       カラヤンベルリン・フィル(76年録音)
       バーンスタインウィーン・フィル