11月場所３日目～魁皇幕内通算800勝

ＮＨＫのテレビ放送は、正面が秀ノ山、向正面が北陣の饒舌コンビ。

栃煌山の不元気が目立つ。いいところなく３連敗。北勝力あたりに負けているようでは。

鶴竜がいい相撲で琴奨菊を圧倒して初日。

５大関の内、３人に土。

琴光喜が不用意な相撲で１敗。右四つになって安心したか、上手の引きつけが甘く、かつ下手をとらぬまま安易に出て、豪栄道に逆転の下手投げを食った。豪栄道にはこれがあることは頭に入れておかねば。

琴欧洲は、武州山にまずまずいい相撲。
琴欧洲には、何度も期待を裏切られながら、どうしても見限れないところがある。
遊び人の彼氏に何度だまされ泣かされても、別れられない女性みたいな気持ち(？)

千代大海は、稀勢の里との現状の力関係では、やむなし。突きの威力のなさは、観ていて悲しくなる。

魁皇が把瑠都を、立ち合いいきなり右からの小手投げで倒して、幕内通算800勝。魁皇としては、これしかない、という感じだった。
魁皇の最近の土俵ぶりには批判的な私だが、史上３人目の大台は、やはり大したものと言わざるを得ないか。
上には804勝の北の湖、807勝の千代の富士がいるが、手が届かない差ではない。今場所中に歴代１位になるためには、あと８勝、つまり２ケタが要求される。それはちょっと難しいかもしれないが、今場所勝ち越せば、来場所には期待できる。

日馬富士は、傷めた左膝の状態が悪いか。立ち合いその左足がすべって遅れた。時天空のけたぐりも空振りとなったが、日馬富士が体勢を崩したのに救われた。

白鵬の相撲が、何となくパッとしない感じに見えてならない。
安美錦にうまくもぐられ、両まわしがとれない。右をこじいれて、まずは安心の右四つには持ち込んだものの、何故上手をとりにいかなかったのか。決して届かない距離ではなかったと思うが。
左からおっつけながら前に出て決めたが、何か違う気がする。

朝青龍も、豪風の突き落としにのめる場面があった。後の動きはよかったが。

どうも、目をみはる内容の力士が見あたらない、ここまでの序盤３日だ。