naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

兆の上、毛の下~数字の単位

富士通が、新型スーパーコンピュータを世界で販売開始することを発表したとの報道。

富士通理化学研究所と共同開発を進めている次世代スパコン「京(けい)」に採用した技術を向上させた製品だそうだ。

「京」というネーミングは数字の単位からきており、「兆」の1万倍をあらわす。

スパコン「京」は、つい先日、毎秒1京回を超える計算速度を、世界で初めて達成したのだそうだ。

そう言えば、子供の頃に、「十万、百万、千万、一億、十億、百億、千億、一兆、十兆・・・」と、数字の単位を口で唱えておぼえていたことがある。

何かの本で、兆の上は京、京の上はガイ、その上はシ、ジョウ、コウ、カン・・・と延々続いて、最後は「無料大数」という単位で終わり、というのを見て、それを、円周率や落語の寿限無みたいに暗唱していたものだ。

同じく、小さい数の単位で言うと、野球の勝率や打率で、割、分、厘、が使われる。
今年のパ・リーグの3位争いは、厘の下、毛差の決着だった。

小さい単位にも、さらに下に、糸、コツ、ビ、センとかいうのがあって、これも暗唱していたのを思い出す。

スパコン「京」の話題を機に、ネットで調べてみた。

記憶、確かではなかった。一部、忘れてたのもあったな。

大きい数

   10の8乗 億
     12乗 兆
     16乗 京 (きょう、けい)
     20乗 垓 (がい)
     24乗 禾(のぎへん)に予 (じょ、し)
     28乗 穣 (じょう)
     32乗 溝 (こう)
     36乗 澗 (かん)
     40乗 正 (せい)
     44乗 載 (さい)
     48乗 極 (ごく)
     52乗 恒河沙 (ごうがしゃ)
     56乗 阿僧祇 (あそうぎ)
     60乗 那由多(他) (なゆた)
     64乗 不可思議 (ふかしぎ)
     68乗 無量大数 (むりょうたいすう)

小さい数

   割
   分 ※割の10分の1。以下同様で、上の単位の10分の1。
   厘
   毛
   糸 (し)
   惚 (こつ)
   微 (び)
   繊 (せん)
   沙 (しゃ)
   塵 (じん)
   埃 (あい)
   渺(緲) (びょう)
   漠 (ばく)
   模糊 (もこ)
   逡巡 (しゅんじゅん)
   須臾 (しゅゆ)
   瞬息 (しゅんそく)
   弾指 (だんし)
   刹那 (せつな)
   六徳 (りっとく)
   虚 (きょ)
   空 (くう)
   清 (せい)
   浄 (じょう)

大きい方も小さい方も、異説はあるようだ。

小さい方では、「浄」の先がまだあるとの説も。

   阿頼耶 (あらや)
   阿摩羅 (あまら)
   涅槃寂靜 (ねはんじゃくじょう)

しかし、すごいねえ。
誰が決めたんだろうね。

実際には使わないであろう単位だよね。

大きい方で言うと、例えば、日本の国家予算は100兆円には達しておらず、国の借金の方は1,000兆円に達していない、というレベルらしい。

兆の次の京は、やっぱりコンピュータの世界で出てくるくらいのケタなのかな。

小さい方も、ほんとに、スポーツの勝率とかで使うくらいしかちょっと思い浮かばないが、いかに僅差の争いでも、これまで「糸差」というのをごくたまに聞いたことがある程度。

その先を使う場面なんてあるんだろうか。