第三章:勇気
(写真上)全出演部隊合同最終演奏「威風堂々」(第1番)。
休憩なしに、約2時間の演奏が、あっという間に終わった。
思いがけず行くことになった、この演奏会だが、本当に行ってよかった。
すばらしい演奏ばかりで、引き込まれた。
(実は、思いがけず手に入ったチケット、1枚余分があったので、浦安オケとアンサンブルJXのメンバーにメールで案内したが、急だったこともあってか、希望者なしのままむだになってしまった。もったいなかった。これだけの演奏、誰かに聴いてほしかったなあ)
初めてだったので、例年はどういう感じかわからないが、今回は、震災についてたびたびふれられた。
復興、そして慰問演奏。今年の自衛隊にとって、大きな活動だったことがよくわかった。
震災後、小澤(征爾)さん、さだ(まさし)さんを始めとする、色々なミュージシャン、音楽家が、震災が起きた時に「音楽は無力だ」と一旦は思い、しかし、その後「そうではない」と思った、と、メディアで語っているのを見聞した。
自衛隊の音楽隊の方々も、被災地を訪れて、色々な思いがあったようだが、演奏を聴いてもらってよかった、とスクリーンに映し出された避難所の笑顔と併せて語っていた。
やはり、音楽には力があるのだ、と感動させられた。
3週間後に、自分も、浦安市民演奏会の本番を迎える。
前にも記事に書いたが、個人的には、甚大な被害のあった浦安で我々アマチュアが演奏することが、被災者に勇気を与えられるなどと考えるのは、おこがましいことだと思う。
しかし、自衛隊の音楽隊の方々の活動にふれ、3週間後の本番会場で、ステージの自分たちと、客席の方々とで、「音楽ってやっぱりすばらしいな」という思いを共有できたら、とは強く思った。