naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

合宿日誌 練習編~11日夜

合奏


日 時 : 2012年2月11日(土) 19:15~21:10
場 所 : ホール
指 導 : 管トレーナーK先生
内 容 : 合奏
曲 目 : 皇帝円舞曲、ブラ3(2・3楽章)
弦人数 : 5・4・3・4・2
弓の毛 : 無事

夕食の後、合奏の続き。午後合奏でやらなかった、残りの曲を。

J.シュトラウスⅡ「皇帝円舞曲」では、メロディの表情づけについて細かい指導があった。

そして、ブラ3の残り2つの楽章。

午後、夜の合奏で、K先生が繰り返しおっしゃっていたこと。

3拍子とか4拍子の、「1小節単位の拍子感」が出過ぎる、と。メロディ、フレーズは、小節単位でなく、長くとらえるように、とのお話だった。

あと、フレーズの終わり、フレーズの始まりへの意識。
団内指揮のK氏もよく言われる、ワルツなどの3拍子の、「3拍目から、次の小節の1拍目への動き」については、K先生も何度もおっしゃった。

朝のお遊びアンサンブルはともかく、午後からの分奏と合奏がずいぶん濃かったので、この夜合奏、正直、ちょっと疲れてしまい、特に、先生の指導を受け止める気力が、ちょっと危うかった・・・。

しかし、最後の2時間合奏を何とか乗り切って、1日の練習終了。

食堂での宴会になだれこんだのだった。

宴会


食堂には、夕食とは別に適量の料理が用意されており、まださらっている(偉いっ)という団長が来ないので、合宿係のMさんが代わりに乾杯の発声をして、宴会スタート。

例年通り、トランペットのWさんが持ってこられた映像が、テレビに映し出される。

Wさんは、いつも、我々が練習している曲を持ってこられる。今回もそうだった。

2008年のニューイヤーコンサート(プレートル指揮)の、皇帝円舞曲
ロストロポーヴィチ指揮ベルリン・フィルロメジュリには、全員打ちのめされた感じ(笑)。
小澤征爾指揮サイトウ・キネンのブラ3。

観ながら口々にすごいなあ、と言いつつ飲む内、打楽器のTさんが、「何か演奏しますか」と声をかけてきた。

午前のお遊びアンサンブルでも合わせた「情熱大陸」、実は、昨年の合宿で、宴会に乱入して強行演奏した時には、Tさんにパーカッションをつけてもらって、それで大盛り上がりしたのだった。

よし! と昨年のメンバーに声をかけて、隣の和室へ。
ファーストMちゃん、セカンドPちゃん、チェロSさん。
ヴィオラは、新入団のNさんがいるので、彼女にやってもらうことにした。
私は、今年はマネージャー兼MC(笑)に専念。

パーカッション奏者はTさんのスネアドラムの他、Iさんもバストラを用意してくれた。

ちょっと合わせてみる。

「去年と同じ曲でいいのかな」と言うMちゃんを、「いやいや、進歩したところを聴いてもらえばいいんだから」と強引に説得。Sさんも、やりましょう、やりましょうと乗ってくれたので、では、と食堂へ。

マネージャー兼MCの私が満座に声をかけ、メンバーを呼び入れる。

昨年この場で大いに盛り上がった情熱大陸を今年もやる。同じ曲ではあるが、バージョンアップした点が2つ。打楽器奏者が2人に増えたこと。そして、メンバーの平均年齢が大幅に下がったこと。ヴィオラが代わっただけで、平均年齢が7つ若くなった。
というようなMCを経て、演奏開始。

昨年に劣らぬ喝采を浴びた。

「アンコール」の声。

和室に引き揚げ、相談。「何かやろう」。

Mちゃんが持ってきていた、モンティの「チャルダッシュ弦楽四重奏版楽譜。

これをとりあえずリハーサルしてみた。

うん、盛り上がりそうだ。

「ちゃんと弾けない」と、またまた尻込みするMちゃんを無視して(笑)、マネージャー兼MCがまず食堂へ。

「アンコールの声があったので、急遽、隣で練習しました」。お~~~!、と歓声。

メンバー登場、そして演奏。

テンポが速くなったところでは、みんなが手拍子であおる。

途中、ヴァイオリンがフラジオになるところは、Mちゃんが弾かなくなってしまい、Wさんが脇に立ってリコーダーで演奏。これも大受け。

しかし、Mちゃん、見事な妙技で、またまた大喝采

和室に引き揚げて、「どうする?」。

もう1曲だけ、これで終わり、と言って何かやろう、と、午前の弦楽四重奏曲集の中から、見上げてごらん夜の星ををチョイス。

またまたマネージャー兼MCが先に食堂に入り、「お待たせしました」(大爆笑)。

で、しっとりと締めた。

それにしても、にわか練習だったのに、この「見上げてごらん・・・」は、全員音程がすばらしくよくて、とてもきれいだった。

しかし、これだけ受けると、来年は予め演目を用意しとかないとだめだね、みなさん。

深夜のアンサンブル


さて、飲んでばかりもいられない。アンサンブルだ。

0時過ぎ、誘い合わせて食堂を離脱して、和室へ。

ヴァイオリンのYMさんから事前に提案のあった、モーツァルトの弦楽五重奏曲をやることにした。

泊まりのヴィオラは2人しかいないので、前もってNさんには、こういうのやるからね、と予告しておいた。

ヴァイオリンは、ファーストYMさん、セカンドRさん、ヴィオラは、ファーストNさん、セカンドが私、そしてチェロがSさん。

YMさんがとにかくこれだけはやりたい、と前々から希望されていた、第4番K516の第1楽章から。
「疾走する哀しみ」と言われる曲だ。

その後、楽譜は全曲あるので、他の曲も、という話になり、第3番K515第2番K406の、それぞれ第1楽章もやってみた。

3番の方はやっぱりちょっと長いな。2番は管で演奏した方がいいのかもしれないが、これはこれでかっこいい。

それにしても、「ヴィオラ2本」の編成には、ふだんよく合わせている弦楽四重奏には求められぬ格別の面白さがある。

そのことを、3つ演奏して改めて痛感した。

ヴィオラのNさんは、初めての合宿がちょっとハードだったようで、宴会への乱入演奏の途中から、疲れた~、疲れた~、と言っていたのを、ここで寝られては五重奏ができない、と強引に呼び込んだ。

1曲終わるたびに畳に倒れ伏し、もうだめ~、もうだめです~、と言いながら、演奏が始まると起きてくれる、ありがたい存在だった。

とりあえず、五重奏の方は終了として、今度は、ヴァイオリンのRさんと、今度の合宿で合わせたいね、と話して、楽譜を用意してきた、ラターの「弦楽のための組曲

これは、Mちゃんも弾きたいと言っていたので、食堂に行って声をかけて呼んだ。

ファースト、Rさん、セカンド、YMさんとMちゃん、ヴィオラ、Nさんと私、チェロはSさん。コントラバスはメンバーを呼び損なってしまった。食堂に2人いたはずなのに、うっかりしてしまった。すみません。

一応、全曲やったが、途中でNさんはとうとう逃げた(笑)。限界を超えたようだ。

(しかし、入団間もないNさんは、このように練習以外のアンサンブルでも大活躍だったので、この合宿ですっかり認知度が上がったというか、一気に人気者、団のアイドルになった感がある。帰りの電車の中でも、彼女の話題が出ていた)

いい曲だ。これは、時間があったらきっちり練習してみたい曲だ。6月の定期演奏会の開演前あたりにいいかもしれない。

まだ続く。

これもRさんから楽譜持って行くね、と聞いていた、ベートーヴェンの弦楽三重奏曲

Rさん、Sさんと3人で合わせた。

全曲楽譜だったが、とりあえず、第1番作品3の第1楽章だけ。

ベートーヴェンらしい曲だ。

いい曲ですねえ、という話はしたものの、さすがにもう夜も更けている。

ちょっと一同限界なので、そこまでで終了とした。

1時半。

やっぱり、1泊の合宿、弦の団員にとっては、実質1日ちょっと、というスケジュールだと、オケとしての練習もだが、こういうアンサンブルをやる、合間の時間が限られる。

夜更かしもやむなしだが、それにも限界ありだ。

来年のカレンダーでは、この週は3連休なので、もう少し余裕があるかな。