naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

冗談で話していたことが本当になった~モーツァルトの交響曲全集がディスク1枚に

大学時代、仲がよかった友人の一人、ヴァイオリンのMとは、よく私のアパートの部屋でレコード談義をしたものだった。

Mとの会話の中で、SPからLPへの進歩により、レコード1枚あたりの収録時間が大幅に長くなったことが話題になった。

LPなら片面におさまる「運命」も、SP時代には複数枚のディスクを取り替えながらブツ切りで聴いていたことは、我々の世代は、知識としては知っていても、現実のものとしては体験していない。

将来、LPレコードと違うメディアが出現して、さらに飛躍的に収録時間が長くなったらどうなるんだろう、と話したものだ。

(我々の在学当時、既に「針を使わないレコード」が開発されつつあることは、聞いていた。ただ、実際にコンパクト・ディスクが発売されたのは、1982年と、それから数年後である)

「A面がマーラー交響曲全集、B面がブルックナー交響曲全集なんてことになったりしてな」などと言って、大笑いしたものだった。

あれから40年余り。

おとといだったか、ベームベルリン・フィルモーツァルト交響曲全集が、再発売になるという情報を得た。

そのスペックなのだが、あの古典的名演奏、47曲のシンフォニーが、CD10枚に収録されているのに加え、ブルーレイ・オーディオ1枚に全曲が収められたものとセットになったボックスなのだという。



まさに、学生時代の我々が冗談として話していたことが、現実のものになったわけだ。

技術の進歩とは、すごいものだ。

しかも、このセット、8,000円程度で買えるのだ。40年余り前、この全集は、確か2万円台だったと思う。物価上昇を加味すると、どれくらいの値下がり率になるんだろう。