明けて12日(土)。
朝5時過ぎに検温してみると36.5℃。バファリンが効いたか、普段の体温に戻った。
ちょっと安心してまた寝た後、8時過ぎに計ったら、今度は37.3℃。安定していないようだ。予定通りの行動を取っても大丈夫という感じが、この時点ではまだない。
寝ているとあれこれ考える。この発熱がワクチンの副反応でなく、ウイルス感染によるものだったら? だとすると、妻が濃厚接触者になってしまう。
部屋に入ってからもマスクをし続けてそのまま寝ていたが、とりあえず、妻にもマスクを着けさせることにする。
感染発熱であれば、他の症状が出ると聞いたことがあるので、とりあえず味覚がおかしくないか確かめようということで、昨日買ってきてあった焼き鳥などを食べる。食欲はないわけでなく、味も感じる。まあ大丈夫か?
部屋から見る大阪の街。
窓から見下ろしたところにあるのは、ニュースなどで大阪というと必ず映る横断歩道。
(東京だと品川駅の港南口が必ず映るが大阪だとこれ)
丹波篠山に行くにせよ、午前中は部屋にいられるので、引き続き寝る。
11時頃検温すると36.8℃。やや高めだが36℃台にはなった。
自分の身体に聞いてみる。体調が悪くて、このまま寝ていたい、あるいは早く家に帰りたい、という感じはない。丹波篠山まで行くのが苦になることはなさそうだ。接種箇所の疼痛は変わらないが、それを除けばとりあえずは普通に行動できそうなので、予定通り行くことを決める。
チェックアウトして、大阪12:11の特急こうのとり(JR宝塚線)に乗車した。
ホームの発車メロディで、やしきたかじんの「やっぱ好きやねん」が聞こえてくる。大阪での彼の存在の大きさを感じさせられる。
車窓からの眺め。
13:02、篠山口駅着。
改札のあたりの感じが、何かJRの酒々井駅に似ている。
演奏会場である田園交響ホールには、バスに乗って行く。
駅西口に下りるとちょうどそのバスがいたので乗る。
途中で通った橋に、猪がいた。
20分ほど走って、二階町というバス停で下りる。土産物屋などがある。ふと、ずいぶん昔に行った伊勢神宮のおかげ横丁を思い出した。
とりあえずホールの場所を確認。4、5分歩いたところにある。
初めての丹波篠山。
丹波篠山と言えば、その昔、さだ(まさし)さんがやっていた、「神出鬼没コンサート」の発端となった飲食店がある町だと記憶する。その店はどのへんなんだろう。
演奏会まで時間があるので、どこかで昼食をと店を探す。飲食店はいくつかあったが、バスを下りた近くで最初に目についた、懐(かい)という店に入ることにした。「ぼたん鍋」とあるのに惹かれたのだ。
兵庫県も緊急事態宣言下なので、当然ビールは出ないが、今日に限っては仮に提供されても飲もうという状況ではない。
しかし、ぼたん鍋は大変おいしかった。食べる方は問題ない。
猪肉の他、玉ねぎ、ねぎ、白菜、こんにゃく、えのき、ごぼう、豆腐と具だくさん。味噌味。
店を出て、演奏会場に向かった。
途中にある焼き栗と豆の店で丹波栗ソフトクリーム。