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クライマックスシリーズファーストステージ第3戦を観戦

16日(月)、ZOZOマリンスタジアムで、クライマックスシリーズファーストステージ第3戦、マリーンズ=ホークス戦を観戦した。

 

2日(月)にライオンズ戦を観戦して、ちょうど丸2週間ぶり。

今回は妻と2人で出かけた。

 

2週間前、熾烈な2~4位争いの渦中にあったマリーンズは、4位だった。

まったく予断を許さないその後の展開を経て、最終戦で2位が確定。3位のホークスとは1毛差の僅差での決着だった。

これにより、ファーストステージはZOZOでの開催となり、今シーズンで勇退される谷保恵美さんの場内アナウンスをまだ聞けることになった。

 

であればいっそ観に行こうか、と妻と相談。

14日(土)、第1戦、15日(日)、第2戦、16日(月)、第3戦、17日(火)、予備日という日程だが、13日(金)から2泊3日で神戸に旅行するため、行くなら第3戦と決めた。

ファーストステージは3戦制なので、どちらかが2連勝すれば第3戦は行われないわけだが、それは仕方がない。1勝1敗で推移してくれることを願うしかない。

 

チケット発売は13日の14:00から。新幹線の車中でスマートフォンを使って予約を試みた。大体、ポストシーズンゲームなのだから、取れるかどうか。

案の定、14:00にサイトにアクセスした時点で、1,512人だったかとにかく1,500人余りの人が私の前に並んでいた。そのまま待つ内、待ち人数が減って行き、めでたく順番が来た。空席は乏しい。スマートフォンの画面を指でさわって座席を選択する行為に一度失敗し、ログインからやりなおすロス。この間、空席はさらに減っていたが、それでも2つの席を確保することができた。

(その後、第2戦が行われる15日は、帰京帰宅後がんばって行くつもりならばナイトゲームには間に合うことに気づき、改めて取りに行ったが完売だった)

 

14日、第1戦はマリーンズが幸先良く先勝。

 

15日、帰京の新幹線の中で気をもんだのが、天候だった。朝、出発前にホテルのテレビで、マラソングランドチャンピオンシップを観たら、東京はものすごい大雨の様子。はたして幕張で野球が行われるのだろうか。

野球観戦はめったにしないので、雨天中止の場合の取り扱いをよく知らない。マリーンズのサイトによれば払い戻しになるとされている。つまり、第2戦が16日に順延となった場合でも、チケットは振替有効ということではないらしい。中止順延が決まった時点で第2戦、第3戦のチケットが販売し直されるのだろう。そうしたら、また取りにいかないといけない。

予報では午後には雨はやむようなので、中止にはならないだろうと思われたが、帰京の移動中、スマートフォンでマリーンズのサイトなどにアクセスして、中止情報の有無はチェックし続けた。

 

結局、千葉は夕方晴れて、第2戦は予定通り行われた。

となると、マリーンズが勝ってしまえば第3戦はなくなってしまう。ホークス勝ってくれ、と願った。

(私はホークスファンである。千葉市民だがマリーンズ自体については思い入れがない。今月2回目の観戦を試みたのは谷保さん目当てである)

幸い、ホークスが1勝1敗で逆王手をかけ、めでたく第3戦に行けることになった。

 

さて16日。

京葉線海浜幕張駅に向かった。

直通バスで球場へ移動。

 

我々の席は、407通路から入る、1塁側48列31・32番。

 

席に着いてみると、1塁側とは言ってもバックネットほぼ真裏、という感じだ。

前回同様、暮れゆく空が美しい。

 

試合開始前のセレモニーが次々行われ、花火も打ち上げられた。


妻が得た情報では、石橋貴明氏が始球式を行うとのことだったので、固唾を呑んで写真撮影に備えたが、始球式自体がなかった。ガセネタだったようだ。

 

マリーンズとしては引き分け以上でファイナルステージ進出が決まる。ホークスは勝たなければならない。レギュラーシーズンと同じような紙一重の状況だ。

ホークスファンではあるが、ここは谷保さんの喜びの声を聞きたい。1塁側、周囲はマリーンズのユニフォーム姿の人ばかりなので、この試合はマリーンズを応援した。

(それにしても、前回もそうだったが、スタジオを埋め尽くすマリーンズファンの応援はすごい。場面に応じ、選手に応じての掛け声や歌を、周囲の皆さん、本当によく知っている。推しアイドルの世界と通じるものがある。特に驚くのは、どんな掛け声も歌も、全員が揃って同じタイミングで始めることだ。どういう合図になっているのか)

 

マリーンズは小島投手が先発。2週間前と同じだ。ホークスは和田投手。

試合は0-0のままで進んだ。先発がどこまで持ちこたえるのか。ベテランの和田の方が先に崩れるのではないかと期待したが、和田がとてもいいピッチング。

両チームそこそこランナーが出るものの、堅い守備で得点は許さず、投手戦となった。

 

どちらかと言うとホークスが押し気味の展開。ヒット数もホークスが多く、マリーンズのランナーはフォアボールが多かった。

中盤から終盤に進むにつれ、両チーム継投も進んだが、ゲームの動きはなく重苦しい展開。これは1点でも取った方がそのまま勝つのではないか、という雰囲気だった。

 

試合展開によっては途中で退場することは最初から決めていたが、そうはならない形で進んだ。しかし、翌日の予定もあるので、家には近いZOZOとは言え、どこかで切り上げようと考え、8回の表裏が終わって依然0-0のままなのを見届けて、出ることにした。

 

最終的には、ポストシーズンゲーム史上稀にみる劇的な試合となった。

0-0で延長戦に入った時、この試合が4-3の決着になると予想できた人は日本全国にいただろうか。

 

スマートフォンで試合の速報をチェックしながら帰った。

延長戦に入ったことを知った。

そして、最寄り駅から家に向かう道を歩いていて、10回表、ホークスに先制点が入ったことを知った。

これはだめかな。

帰宅した時点で0-3。9回までの推移からして、また延長戦になって、3点のビハインドは99.9%絶望的と思われた。

そう話すと、妻は、まだわからない、あきらめちゃいけない、と言う。

それにしても、と思いつつ、テレビ画面に釘付けになっていると、10回裏、ノーアウト1・2塁から藤岡選手の同点3ラン、さらに、ランナーがなくなって2アウトになってから、岡選手のヒットで望みをつなぎ、安田選手がサヨナラヒットでサヨナラとなった(左打ちの安田が右中間の深いところに打ってくれたらホームに帰れるか? と思っていたらその通りになってくれた)。

 

まさに、これは野球マンガではないか? という結末になった。

そう思うほど、絵に描いたような勝ち方だったが、藤岡、安田の殊勲打については、必要な数のランナーが出ていたからこそであって、その意味で、角中、荻野貴、岡各選手の働きが見逃せない。

中でも私があっぱれと思ったのは、ノーアウトから最初のランナーで出た角中選手である。

津森投手に10球投げさせたが、ファウルで粘ったのがよかった。3ボールになってからも2本のファウル。現地で観ていた時、マリーンズのバッターはフォアボールは選べてもヒットが出なかった。やはり守る側にとってダメージがあるのはヒットだろう。角中選手は、この打席、選べば1塁に出られる状況でもそれを良しとせず、あくまでヒットを打つことにこだわったように見えた。このサヨナラ劇、一番の殊勲者は角中だと思った。

 

妻が言った通り、あきらめなかったマリーンズが、この試合も髪の毛ひとすじの差でホークスを下した。

 

 

さて、ファイナルステージ。ファーストステージ自体がそうだったように、けが人も出てピッチャーの頭数が足りないマリーンズが、1勝ビハインドでバファローズを下すことは至難と思われる(むしろホークスの方が望みがあったのではないか)。

レギュラーシーズンの15.5ゲーム差、また日本シリーズというものの重みからすれば、マリーンズが勝ち抜くべきとは思えない(2010年、同じマリーンズがレギュラーシーズン3位からの日本一で下克上と言われたが、今振り返ってもそう後味の良いものではない)。

谷保さんにだけフォーカスすれば、ZOZOでまさかの日本シリーズになれば、また観戦に行くかもしれないが、これは私の中でまったく別次元の話である。

 

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