パ・リーグの熾烈な2~4位争いが決着した。
ホークス、マリーンズ、イーグルス、0.5ゲームずつの差しかなく、その日の勝敗で、2位、3位、4位が入れ替わる大変な展開だった。
残り2試合となった8日(日)終了時の状況がこれ。
イーグルス対マリーンズが仙台でデーゲーム。
ホークス対バファローズが大阪でナイター。
ホークスは既にクライマックスシリーズ進出を決めているが、順位は確定していない。
マリーンズとしては、大阪の試合の勝敗がどうあれ、引き分け以上でクライマックスシリーズが決まる。イーグルスにとっても、勝てばクライマックスシリーズ進出だ。
ただ、ZOZOマリンスタジアムの場内アナウンス担当、谷保恵美さんが今季限りで引退する中、クライマックスシリーズを本拠地で開催するためには、3位ではだめ。2位にならなければならないが、それが実現するのは、上の写真、赤枠のケースしかない。
即ち、これはホークスが2位でなく3位になる唯一のケースである。
(理屈の上では、3位であってもクライマックスシリーズを勝ち抜けば、日本シリーズをZOZOで開催できるわけだが)
そうした状況下、9日(月)。
仙台のデーゲームは雨天中止。10日(火)に延期となった。
予定通り行われた大阪の試合では、ホークスがバファローズに敗れた。
これで、決着はパ・リーグ2023年レギュラーシーズンの正真正銘最後の1試合にもつれこんだ。
マリーンズは、勝てば2位、引き分けで3位、負ければ4位。
イーグルスは、勝てば3位、引き分けか負けで4位。
試合は、ビジターのマリーンズが5-0で勝ち、針の穴を通すような狭い可能性だった2位でシーズンを終了。
クライマックスシリーズのファーストステージはZOZOマリンスタジアムでの開催となった。
谷保さんにとっては、ラストシーズンの「延長戦」とも言える2試合もしくは3試合が待っている。
最終成績がこちら。
2位マリーンズと3位ホークスはゲーム差なし。勝率僅か1毛差の決着だった。
最後の3日間、どのチームにとっても、あの試合に勝っていれば、あの試合をせめて引き分けておけば、などの話があるし、この結果からシーズンをずっとさかのぼれば、他にもたくさんあるだろう。
ホークスは71勝、マリーンズは70勝。1つ多く勝ったホークスだが、負けもマリーンズより1つ多い。
結局両チームの明暗を分けたのは、引き分け数。マリーンズ5、ホークス3。
勝利数でなく、勝率で順位を決する方式なので、こうなる。
今シーズンは、優勝したバファローズと2位のマリーンズのゲーム差は15.5。
ぶっちぎりの優勝だっただけに、クライマックスシリーズの意義が問われるところだ。
セ・リーグも今シーズン、優勝したタイガースと2位のカープのゲーム差は11.5だから、この2チームがいきなり日本シリーズを戦って日本一を決めるのがふさわしいと言える。
それはともかく、ZOZOでのクライマックスシリーズ、チケットが手に入るものなら観に行きたいものだ。