naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

思ったより短命だった?「パスネット」

3月18日から、PASMOが使えるようになる。

PASMOというのは、JR東日本のSuicaのような、非接触型ICカードで、関東圏の私鉄、地下鉄、バスで共用できる。
同日から、SuicaとPASMOの相互利用が可能。
つまり、私が持っている、Suica兼定期券で、私鉄、地下鉄、バスにも乗れるようになるのだ。
その逆も可能で、PASMOを買った私鉄、地下鉄、バスユーザーは、JRにも乗れる。
電子マネー機能もある。

しかし本当に便利になったものだ。

これまで、JR用には、Suicaかイオカード、私鉄と地下鉄用にはパスネット、そしてバス用にはバス共通カードを買って使い分けていたのだ。
それが、1枚で済むというのだから。

消えゆく磁気カード。既にJRの自動改札でイオカードは使えなくなってしまった。
パスネットバス共通カードも遠からず退場していくのだろう。

パスネットについては、忘れられない思い出がある。
そもそも、地下鉄と私鉄に共通で使えるカードができる、と話題になったのは、99年、平成11年のことだ。
そのカードの愛称が公募された。

何故忘れられないかというと、その年の11月、一緒の職場にいた先輩が、会社で脳出血のために倒れた事件があったからだ。救急車を呼んで、北品川の病院にかつぎこんだ。
直後は本当に大変だったのだが、幸い一命をとりとめたばかりか、経過が順調で完全に回復し、今は元通りに仕事に復帰している。実は今一緒のフロアにいて、たまには飲んだりしているのだ。
それはともかく、その時、病院に見舞いに行った帰り、京浜急行の北品川の駅で切符を買おうとした時に、その新しいカードの愛称募集のポスターとチラシをそこで見たのだ。

へえ、そういうカードができるんだ、と思ったし、何か愛称を考えるかな、と思ったりもした。
結局応募はしなかったのだが、後日、その愛称が「パスネット」に決まったと知った時、なるほど気のきいた愛称だと思ったものだ。

パスネットの発売はたぶん翌年くらいだったと思う。以後7年。パスネットは今、PASMOの登場によって、その役目を終えつつある。
私の印象とすると、短い命だったという感じがする。
パスネット」を応募した人にとっては、特にそうだろう。せっかくのアイデアが使い捨てられるような気がしているかもしれない。
すべては、テクノロジーの日進月歩のもたらすものだ。
ちょっとさみしい気がする。

でも、明日あたり、週明けからの地下鉄乗車に向けて、手持ちのSuica定期券に、いつもより多くチャージするんだろうな。