naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

植木等さん逝く

昨年末、青島幸男氏が亡くなったが、盟友とも言うべき植木等さんが、後を追うように亡くなった。
最近の有名人の訃報の中では、私にとっては重い。

その青島幸男氏の葬儀の映像をテレビで見たが、植木さんが鼻にチューブをつけて霊前に合掌していたのに気づき、体調がよくないのかと案じていた。
映像には映らなかったが、けさの「めざましテレビ」によると、その葬儀の時は、車椅子に乗ってきたのだそうだ。相当悪かったのだとわかる。
それでも葬儀場に足を運んだ気持ちが、今にして伝わる。

植木等クレイジー・キャッツといえば、やはりテレビ黎明期の昭和30年代に育った私にとっては、テレビそのものという存在だった。

もちろん、「シャボン玉ホリデー」。
あの「お呼びでない?」の、絶対に他の人ではまねのできないタイミング。
本当に笑わせてもらった。

めざましテレビ」の画面に、「日本一のコメディアン」という表示が出たが、まったくその通りだと思う。

あと、私には、毎年正月の「かくし芸大会」で、ハナ肇さんとともに東軍西軍のキャプテンを長く務めていたのが懐かしく思い出される。
ハナ肇さんが亡くなられてからは、審査員席に座っておられた。

植木さんについては、高度成長期にある日本を、明るく元気づけたという論評がされている。
私も同感で、先に書いた、テレビの草創期という、まさに高度成長の象徴とも言えるあの時代にあったことで、一層輝いた存在だったと思う。
植木さんに思うのは、「人を楽しくさせる」「人を明るい気持ちにさせる」「人を笑わせる」ことのすばらしさだ。
「お笑い芸人」というのは、すばらしい仕事だと思う。
今の時代、テレビで見る若手芸人は、暴力的なアクション、刺激や毒のある言葉で人を笑わせることに偏しているように感じる。
飄々として巧まざる形で笑いを誘う芸、言葉だけで笑わせる芸、その奥深さを、継承していく人がいてほしいと思う。

80歳。まだ早い、という年齢ではないが、しかしやはり残念だ。