naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

眼鏡が扱い慣れない・・・

昨日、引き取ってきた老眼鏡、今日は会社に持っていって使用開始。

自分のデスクでケースから取り出してかけるのが、何ともいえない気持ちだ。
何しろ、生まれて初めて眼鏡というものをかけるわけで、自分自身これは相当構えてしまう行為だ。
加えて、もともと眼鏡をかけていなかった者がある日突然かけるのだから、周囲の者に何か言われないかと意識してしまう。

しかし、誰からも何も言われずに1日が過ぎた。
職場の異動直後だったのがよかったのだろう。
これが、前からいる職場だったら、絶対目立ったけど、先週異動してきたばかりの職場だから、周囲にしてみれば、「前からかけてたのかな」程度の認識なのだと思う。

そういうことは別にして、初めての老眼鏡、きわめて快適だ。
細かい数字が書いてある仕事の書類が、本当に昨日までとは、別世界のようにくっきりときれいに見える。
パソコンの画面も、よく見える。
昨日までは、無理して我慢して見ていたものが、あ、こんなにラクに見えるんだ、という感じだ。

目には自信があっただけに悔しいけどね。

それにしても、老眼鏡なので、常時かけるんでなく、手元の書類から目を離して席を立つ時などははずすことになるのだが、なにぶん生まれて初めて眼鏡をかけるものだから、その、眼鏡そのものの扱いに慣れていない。
昔から近眼で眼鏡生活をしてきた人なら、ある年齢になってそれが老眼鏡になろうと、どうということはないのだろうが、要するに、日常生活の中に、一つ新しいアイテムが加わったことになるので、かけたりはずしたりの動作そのものが、自分でもぎこちないのがわかる。

はずしてデスクの上に置く、ということだけで、何というのか、はれものにさわるような、どこにどうやって置いたらいいかしら、みたいなふうになってしまうのだ。
ツルをたたんで置くのか、開いたままで置くのか、レンズはデスクにふれないような向きで置かなければいけないとか、あれこれ考えてしまう。
眼鏡生活の長い人は、もっと無意識にあるいはぞんざいにも扱えるのだろうが、それができない。

眼鏡が身体の一部、生活の一部に定着するまでは、ちょっと時間がかかりそうだ。