今年もそうだが、その時も5月場所の最中だった。
当時、東前頭3枚目に琉王という力士がいた。
沖縄出身としては初めての幕内力士(昭和45年11月場所新入幕)であった。
沖縄出身としては初めての幕内力士(昭和45年11月場所新入幕)であった。
私はその返還の日、相撲を見ていたのだが、幕内力士土俵入りの際、場内の紹介で、前日までは
「琉王、沖縄出身、朝日山部屋」
とだったのが、
「琉王、沖縄県出身、朝日山部屋」
と呼ばれた。
たった一文字だが、「県」がついて呼ばれたのを聞いて、私は胸が熱くなった。今でもよくおぼえている。
「琉王、沖縄出身、朝日山部屋」
とだったのが、
「琉王、沖縄県出身、朝日山部屋」
と呼ばれた。
たった一文字だが、「県」がついて呼ばれたのを聞いて、私は胸が熱くなった。今でもよくおぼえている。
場内でも、この日以降毎日、琉王の土俵入りには、大きな拍手がわいたものだ。
琉王は、最高位西前頭筆頭。
三役に上がることはないまま、土俵を去った。
三役に上がることはないまま、土俵を去った。
この人は、幕内で勝ち越した場所はすべて8勝7敗。
つまり、幕内で9勝以上をあげたことがない。
これは、結構珍しい記録ではないかと思う。
つまり、幕内で9勝以上をあげたことがない。
これは、結構珍しい記録ではないかと思う。
廃業後は、東上野でちゃんこと沖縄料理の店を開いた。
もう十数年前、会社の仲間で行ったことがある。
カウンターの中に、懐かしい元琉王関の顔を見ることができた。
もう十数年前、会社の仲間で行ったことがある。
カウンターの中に、懐かしい元琉王関の顔を見ることができた。