naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ご近所アンサンブル月例練習~「死と乙女」が弾けた!

昨31日(土)は、14時から19時半まで、マンションの集会室でご近所アンサンブル、新年の初練習。

セカンドヴァイオリンのHiさんが行徳で本番、ヴィオラのTさんがご都合で欠席。
集まったのは、ファーストヴァイオリンのHoさん、チェロのIさん、クラリネットのSさん、私の4人。


まず、モーツァルトのクラ5から。先月の練習後の飲み会で、夏頃に公開演奏会をやる方針が決定。
クラ入りの曲をやるなら、お客さんのためには、これまで練習してきたブラームスの五重奏曲よりは、モーツァルトだろう、という話が出ていた。

1楽章から順番に。2楽章の途中から、遅れて来られたHoさんが合流。

この曲に限ったことでなく、今回に限ったことでもないが、やはり、「全員が同じテンポを感じて合わせる」ことの難しさを痛感する。
早い話、1楽章冒頭に並ぶ2分音符の、音の変わり目を合わせることだけで、何と難しいことか。

以後は、弦楽のみの編成の曲をやることになる。
Sさんは、クラリネットでセカンドヴァイオリンの楽譜を担当。

シューベルト 弦楽四重奏曲第14番ニ短調「死と乙女」

次に、先日、私が山野楽器本店で買ってきた、「死と乙女」をやってみることにする。
他の弦のメンバーはどうかわからないが、私は初見。
楽譜を眺めるだけで、大変そうだ。

何度も止まるかもしれないけど、とにかくやってみよう、と、1楽章から順番に。

しかし、懸念に反して、基本的にどの楽章でも、途中で止まることはなかった。
形がきっちりしていること、長い休みがなくほぼ弾き続ける形であること、それと、やはりよく知っている曲であることが理由だろうか。

1楽章。すごく密度が濃い。
2楽章。やっぱりすごい。シューベルトって、何という人なんだろう、と思う。世に変奏曲はたくさんあるが、変奏というものの精髄がここにきわまった感がある。

ここまでで、さすがにちょっとエネルギーが続かず、休憩。

いつもIさんが用意して下さるコーヒーを飲んで、続きに戻る。

3楽章はリズム、4楽章は息つく暇のない無窮動。前半2楽章とは違う意味でさらに大変そうだったが、これも、止まることはなく、通った。

それにしても、やっぱりすごい曲であり、いい曲であり、本当に弾き甲斐のある曲だ。
重苦しい楽想だから、私は、日頃、しばしば聴くことはない。
しかし、弦楽四重奏をやる醍醐味は、端から端までぎっしりと詰まっている。
一度は弾いてみたいと思うあまり、今回、楽譜を買ってきたのだが、実際に弾けてよかったあ。

時間をかけてしっかり練習すれば、以前に合わせてみたブラームスの四重奏などよりは、ずっとものになりそうだ。
また機会があれば、と思う。

ボッケリーニ チェロ協奏曲第1番ハ長調 G477

Iさんの楽譜で、ボッケリーニのコンチェルト。
有名なのは変ロ長調の曲だったと思うが、これは、Iさん自身も聴いたことさえない、というハ長調の曲。

Iさんが、近々ソロを演奏される予定があるそうで、そのリハーサル。

アレグロ-ラルゴ-アレグロの3楽章構成。
両端楽章を合わせてみた。

ソロはとても大変そうだった。

スカルラッティ=M.Rondeau ソナタ

これもIさんの楽譜で、スカルラッティのクラヴィーアのためのソナタを、Michel Rondeauという人が、弦楽四重奏に編曲したもの。

楽譜がたくさん用意された中で、3曲。

  ニ短調K1
  ニ短調K9
  ト長調K2

「K」というのは、何の番号なのか。スカルラッティは、確かLだと思ったが。

それはともかく、まあ、気楽に合わせられる、という感じの楽譜だった。

ヘンデル 歌劇「アルチーナ」からの組曲

Hoさんが持って来られた楽譜で、これも弦楽四重奏

アルチーナ」というオペラは、私は知らないのだが、その中にある舞曲を抜き出してきた組曲らしい。

  1.ENTREE
  2.GAVOTTO
  3.SARABANDE
  4.MENUET
  5.GAVOTTO
  6.TAMBURINO

アルビノーニ Sonata a cinque ト短調 作品2-6

Iさんの楽譜でアルビノーニ。本来は五重奏らしい。

スカルラッティに比べると、ヘンデルアルビノーニは、充実度が違う感じがする。スカルラッティは、編曲ものだから比較するのが不適切だが。

Daniel Valentine Concerto per archi e continuo ヘ長調

最後に、これもIさんの楽譜で、ダニエル・バレンタインという人の、弦楽のための協奏曲?

楽譜の表記では、バレンタインさんは、1992年生まれ。今年17歳だ。

ところがびっくり、この協奏曲は、ヴィヴァルディを思わせるような、バロック風の音楽なのだ。

  Allegro-Adagio
  Grave
  Ciaconna

1792とか、1692のミスプリントではないかと思ったが、家に帰ってネットで調べてみると、アメリカの作曲家、ヴァイオリン、ヴィオラ弾きで、同じ名前の人がいて、間違いなく1992年生まれ。
この人なんだろうか。

現代の音楽家であるにもかかわらず、敢えて、バロック風の作品を書いたということなのだろうか。
よくわからないが。

ということで、今回も5時間余りのアンサンブルだった。

演奏の合間に、夏に行う、第1回の公開演奏会の曲目を相談。

1時間程度の演奏会として、クラシックを半分、童謡とかポピュラー曲を半分。
次回、2月の練習の際に、候補曲の楽譜を持ち寄って、曲決めをすることになった。

いよいよ新たな一歩だ。