naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

大学オケイベント「オーケストラ90」に参加

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19日(金)、竹橋(たけばし)の如水(じょすい)会館で、大学オケのイベント、「オーケストラ90」が行われた。
(どうでもいい話ですが、如水会館は、昨年、酒井法子が謝罪会見の会場に使いました(笑))

一橋大学管弦楽団は、1919年(大正8年)が発祥、昨年で90周年を数えた。
そして、オケのOB組織、「楽友会」が、2000年4月に、旧組織「如水会音楽同好会」を発展的に改組して発足してから、今年で10周年。

二つの節目を記念して計画されたイベントだ。

この計画については、昨年7月、楽友会の総会に参加した時に聞いて知った。

   ※その時の過去記事
       楽友会総会に初めて参加
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/59901042.html
       一橋大学管弦楽団 SUMMER CONCERT 2009
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/59901557.html

年末に往復ハガキで案内が届き、早々に出席で返信。楽しみにこの日を待っていた。

演奏もあるというので、楽器と譜面台を持って出かけた。
(栃木の工場へ日帰り出張なので、東京駅のコインロッカーに預けておいた)

同種のイベントとしては、過去に、「オーケストラ70」(1989年4月)、「オーケストラ75」(1993年11月)が開催された。

この内のどっちか(たぶん89年の方?)には、妻を連れて参加した。その時には、鷲見尚保氏の指揮で、「マイスタージンガー前奏曲を演奏したと記憶する。

今回は、フルオケの演奏は予定されておらず、予めエントリーされた、4団体のアンサンブルを、立食パーティーで歓談しながら楽しみ、最後に、全員参加の弦楽合奏をする、という内容だった。

パーティーの司会は、岩槻里子さん。毎週「N響アワー」で、西村朗氏とともに司会をされている方だ。
何故ここに? と思ったら、彼女は、津田塾大学在学中に、一橋オケでヴァイオリンを弾いておられたとのこと。知りませんでした。

さて、パーティー冒頭の演奏は、昭和44年卒業組を中心にしたメンバーによるもの。

   グノー 小交響曲よりスケルツォ (写真)
   ベートーヴェン 七重奏曲より第1楽章

次に、この日の参加者で最高齢、90歳(昭和18年卒業)の、K氏によるヴァイオリン演奏(英国王立音楽院出身の方がピアノ伴奏)。

   マスネ タイスの瞑想曲
   ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲第2楽章

これがすごかった!
「矍鑠」という言葉を、これほどに現実味を持って感じたことはない。
背筋を伸ばした姿勢に、まず目を引かれたが、ヴァイオリンから流れ出した音のすばらしかったこと!
何よりも、姿勢にも、音にも、「意志の強さ」が感じられた。
毎日練習をされているそうだ。それでこそ、90歳の今まで、この水準の演奏が維持できるんだなあ、と納得。
80歳近い時に、NHKの「趣味悠々」に出演され、千住真理子さんにレッスンを受けたとのこと。
また、今でも、老人ホームでの慰問演奏などもされているそうだ。Kさんの年齢であれば、老人ホームで演奏を聴く側の方が年下である場合も多いのだろう。

演奏後、現役の学生たちと歓談しておられたが、70歳も年齢の違う先輩との交流は、若い彼らにも貴重な機会だっただろう。

次に、現役学生による演奏。

   モーツァルト ディヴェルティメント K136 全曲

指揮者はなし。コンミスのリードによる合奏。
コンミスは2年生だそうだ。そう言えば、オケの委員長も今は2年生が務めるのだという(我々の在学中は3年生がマネージだった)。これは、就職活動の時期が早まっていることが理由なのだそうだ。

昨年7月に久しぶりに現役の皆さんの演奏会を聴いて、その水準の高さに感じ入ったものだが、このモーツァルトも、見事な演奏だった。

そして、平成11年~16年卒業の、若いOBたちの演奏。

   ミヨー 木管五重奏曲「ルネ王の暖炉」より

それにしても、私も何かの曲でエントリーすればよかった。近い世代のOBで声をかけあって企画を立てればよかった(主催者からの演奏者募集はなかった)。

もしくは、持ち寄った楽譜で、やりたい曲をやりたい者が弾く、という即席アンサンブルのコーナーを設けてもらってもよかったかと思う。

最後に、全員参加での弦楽合奏

   モーツァルト セレナーデト長調「アイネクライネコラージュムジーク」K525fよりメヌエット

モーツァルトの「アイネクライネ」の3楽章をベースに、モーツァルトの他の3拍子の曲を色々コラージュしたもの。
コラージュ編曲されたのは、ヴィオラの20年先輩のK氏。

楽器を持ってきたのに、これまで弾く機会がなかった私としては、もちろん参加。
現役中心のメンバーの中に入って、やっと演奏を楽しむことができた。

現役の皆さんも初見演奏とのことだった。
短い曲だったし、初見でリピートの混乱もあったので、1回通ってから、もう一度アンコール演奏した。

18時半から始まったパーティーも、そうこうする内に、21時に近づき、中締めとなった。

今回、私の前後の世代の参加者は、さほど多くなかった。各年次、1人か2人といったところ。
それでも、久しぶりの再会を喜び合い、短い時間だったが、歓談できてよかった。

現役の皆さんにとって、こうした、OBとの交流の場というのは、どう受け止められているのだろう。
自分の在学中をふりかえると、歳がうんと離れたOBが、合宿に顔を出したりということが時々あったが、どう接していいのかわからなかったり、言葉が悪くて申し訳ないが、少々うっとうしく感じたりもした記憶がある。

しかし、今、自分自身がこういう年齢になった。
そして、在学中は、めいっぱいオケ活動を楽しむ環境にあって、それを当然のことのように思っていたものが、卒業後は、一度は楽器から離れた。そして長いブランクを経て、また今、浦安オケなどで演奏を楽しむことができている。個人的にはそういう経緯がある。
それを踏まえて、今回強く思ったのはこういうことだ。

若い彼らが、年配の先輩の演奏に接して、「長く続けていくこと」が、大変でもあり、すばらしくもある、と感じてもらう場になったかな? もしそうなら、よかったな、と。

「自分たちも、末長く楽器を続けていきたい」と思ってもらえたら、と、そう願った。

   ※大学オケ関連の過去記事
       音楽「自分史」~ヴィオラとの出会い
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/16718683.html
       音楽「自分史」~ヴィオラ事始め
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/17478028.html
       音楽「自分史」~大学オケ時代、卒業
          http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18278004.html