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68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

ウインドミルオーケストラ第36回定期演奏会

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昨1日(日)、夜のオケ練前に、楽器をかついで演奏会を聴きに行った。
浦安オケヴァイオリンの団員からチケットをいただいたので。Yさん、ありがとうございました。

ウインドミルオーケストラ第36回定期演奏会

   日 時 2010年8月1日(日) 14:00開演
   会 場 習志野文化ホール
   曲 目 ロッシーニ 歌劇「セビリアの理髪師」序曲
        R.シュトラウス ホルン協奏曲第1番変ホ長調
        ラフマニノフ 交響曲第2番ホ短調
   指 揮 川瀬賢太郎
   ホルン 木川博史
   管弦楽 ウインドミルオーケストラ

ウインドミルオーケストラは、昭和49年に発足したオケで、年1回、夏に定期演奏会を行っている。

佐治薫子先生が音楽監督を務められている。

このオケの演奏会に行くのは初めて。

会場に入ってまずびっくりしたのは、お客さんがたくさん入っていること。
習志野文化ホールは、1,500席弱のキャパシティだが、満席に近い盛況だった。
このオケには、「ウインドミルオーケストラ育成会」というのがあるそうだ。固定的な支援者が多いのだろう。

プログラム冊子に大量のチラシがはさみこまれている。
浦安オケでも日頃はさみに行ったり、たのまれたりしているが、ここでもびっくりしたのは、プロオケのチラシがはさまれていること!

東京シティ・フィルが5種類も。他に、関西フィル、東京交響楽団。あと、佐藤しのぶリサイタルというのもあった。
もちろん、近隣のアマオケのチラシも多数。

やはり、このオケの演奏会のお客さんへの宣伝は有効というマーケティングになっているのだろうか。
すごいすごい。

プログラム冊子には、第1回の定期演奏会からの記録を始めとする団の歴史が詳細に載っていて、興味深く読んだ。

最初の「セビリアの理髪師」序曲。この曲は、私も演奏したことがあるが、なかなか形になりにくい、あるいは形になっても崩れやすい音楽だ。

しかし、プロオケさながらの安定感のある、しかも軽快な演奏で、またまたびっくり。

上手なオケなんだ・・・!

以後の2曲は、個人的にはなじみの薄いもの。
特に、R.シュトラウスのコンチェルトは、もしかしたら初めて聴くかな、という感じだった。

楽しいコンチェルトだと思ったが、一方、私ってオケ好きなのに、どうしてR.シュトラウスの音楽にはあまり手が伸びないんだろうか、と改めて思った。

休憩の後、祝電披露、というのがあって、またびっくりした。

そして、メインのラフ2。

これも日頃あまり聴かない曲だが、いっぺん実演で聴いてみたいとは思っていて、今回足を運んだのは、やっぱりラフ2目当てだった。

1楽章が何だかつかみどころのない音楽という印象をかねてから持っていたが、実演で聴いてもそれは変わらなかった。
2楽章は、楽想が明快でわかりやすい。
3楽章はやっぱり美しい音楽だ。聴いていて時々眠くなりながら(笑)、それも心地よかった。
4楽章も、はっきりした音楽で、聴いていて盛り上がる。

ロッシーニで目がさめる思いのした、このオケの力量には、全編感服しっぱなし。

何と言うのか、個々のパートの音がよく聞こえるオケだと感じた。
そして、ラフマニノフの3楽章など特にそうだったが、音が全然散漫にならずに、オケとしてしっかり固まっている、というか、そんな感じ。

ヴィオラは外配置だったが、f字孔が向こうを向いているのに、時々驚くくらいの大きな音が鳴っていた。

個々の団員のレベルも高いのだろうが、そういう人たちが、年に1回の定期演奏会を、時間をかけて練習するとこういう本番になるんだなあ、と思った。
(あ、我々の「幻想」の本番、もう3ヶ月後だけど(汗))

アンコールはなかった。

感服しながら、楽器をかついで浦安へ移動した。