それにしても、中日を前に4敗とは・・・。
日馬富士は好きな力士なので、ほらみたことか、とは言いたくない。
しかし、こうまで崩れてしまうものなのか。
先場所とは別人の日馬富士がいる、というほど違うとも思わない。
優勝した先場所の相撲と、おそらく紙一重の違いしかないのだろうと思う。
相撲の難しさ。
そして、常に勝ち、優勝争いをする、横綱というものがいかに大変かと、改めて痛感する。
さて、そんな9月場所、関脇が強いのが救いだ。
このへんがいい相撲をとっているので、大関陣の相撲の前の取組が、非常に充実していて目が離せない。
今場所の稀勢の里は、私からすると、そうそう、こういう相撲をとればいいんだよ、という相撲だ。
全勝もうなずける。
今日の鶴竜戦での破壊力は、かつて見たことがないものだった。
流れで四つになってもとれる、突き押し相撲の力士を、タイプとしてめざせば、大関昇進は可能だと思う。
琴奨菊も、ここまでのところ、問題ない。
先場所のような、メンタル面の弱さが出なければ、大関は手が届くかもしれない。
しかし、もう一人注目すべきなのは、隠岐の海だろう。
今場所の隠岐の海の相撲を見ていると、懐の深さの強みを感じる。
場合によっては、大化けするのは隠岐の海か?
両関脇と並んで全勝をキープする白鵬。
NHKの放送では、隙がない、完璧、と連日絶賛しているが、私はそこまでとは思わない。
仕切りのテンポが、これまでと違う。自分本位で相手に合わせていない。
蹲踞から立ち上がって仕切るときも、上体が立っていて、以前のような、姿勢の美しさを感じない。
蹲踞から立ち上がって仕切るときも、上体が立っていて、以前のような、姿勢の美しさを感じない。
さらに、懸賞金を受け取って立ち上がる前の礼の動作に不満がある。
ともあれ、横綱と両関脇の全勝がどこまで続くか、珍しい展開だけに楽しみだ。