naokichiオムニバス

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「ドカベン」最終章~「ドリームトーナメント編」始まる

昨29日(木)発売の週刊少年チャンピオンで、「ドカベン」の最終章とされる「ドリームトーナメント編」がスタートした。

ドカベン」は、1972年に連載開始され、今年で40周年。

私は、連載当初は読んでいなかったが、大学に入ってから、「がきデカ」や「マカロニほうれん荘」など、人気作品を擁していた少年チャンピオンは毎号買い始め、その中で「ドカベン」にふれるようになったと記憶する。

在学中、明訓高校と、白新高校、横浜学院、あるいは土佐丸高校の熱戦には、引きずり込まれるように没頭したものだ。

卒業し、就職して給料をもらう身になり、確か夏頃だったと思うが、独身寮のあった北浦和駅近くの書店で、コミックを1巻から少しずつ揃え始め、途中から読み始めたのでまだ知らなかった柔道時代から読んだ。
コミックは今でも実家に置いてある。

明訓高校唯一の敗戦である、あの弁慶高校は、入社2年目のことだったか。

ドカベン」は9年で連載を一旦終了するが、2年後、続編の「大甲子園」が始まった。「一球さん」や「球道くん」など、他の水島新司作品のキャラクターと明訓高校が甲子園で戦うという内容だった。

豪華な企画でこれも楽しかった。

そして、「大甲子園」が4年の連載を終了した後、8年を経て「ドカベンプロ野球編」が始まった。

これまで高校球児として活躍してきた山田太郎たちが、ドラフト会議を経てプロ入りし、プロ野球で活躍するという、新たなステージを描くものだった。

この連載第1回は、出張先の福岡のコンビニで立ち読みしたと記憶する。ドラフトでどの球団が誰を指名し、交渉権を獲得するか、わくわくしながら読んだ。

山田太郎は西武、里中智はロッテ、岩鬼正美はダイエー殿馬一人オリックスと、パ・リーグ球団。微笑三太郎だけが、ジャイアンツだった。

プロ野球編は9年連載されて終了、そしてすぐ「スーパースターズ編」がスタートした。

これは、パ・リーグに新設された「東京スーパースターズ」に、元明訓高校の選手が移籍したという設定。

再集結した明訓の選手たちが、同一チームでプロ野球の他チームと戦うというものだった。

連載は8年に及んだ。

プロ野球編」以後、今日まで読んできて、一読者としては、あの甲子園時代の明訓高校のはらはらどきどきするドラマが稀薄な印象を持っていた。

当初は、明訓他のキャラクターが、実在のプロ野球選手とからむことに新鮮さを感じていたものだが、いかんせん、プロ野球は1年のリーグ戦、そして日本シリーズという戦い方だ。

山田太郎と投手の勝負など、個々の見所はあるにせよ、チームの勝敗という点では、勝ったり負けたりだ。また、現実のプロ野球の世界のチーム成績はあるので、山田の在籍する西武ライオンズが常に優勝したり日本一になったりするわけではない。

同じ水島作品の「あぶさん」だと、もとより景浦安武の所属するホークスは長くBクラスのチームだったので、チームの勝敗よりは、景浦その人をとりまく色々なドラマやエピソードで描かれる形になる。

ドカベン」も、「プロ野球編」からはそれにやや近い形になってきたが、当初の甲子園(あるいは地方予選)での数々の名勝負に没頭した読者としては、どうしても落差を感じていたのは否めない。

ところで、最終章となる「ドリームトーナメント編」だが、そのタイトルの通り、プロ球団によるトーナメントを描くものになるそうだ。

パ・リーグは、既にスーパースターズを含む8球団になっており、セ・リーグは6球団だったが、ここで2球団が新設される。

そして、ペナントレースとは別に、2012年3月に、両リーグ計16球団によるトーナメントを戦う、という設定だ。

セの新設2球団は、岩田鉄五郎、微笑三太郎が監督に就任。そしてこの2チームには、他の水島作品のキャラクターが入団するとのことだ。

とりあえず、新連載初回は、「光の小次郎」の新田小次郎を、岩田鉄五郎がスカウトにやってくるところから始まる。

昔、私が子供の頃、父と高校野球をテレビで観ていた時に、父がいみじくも「高校野球は、トーナメントであることがいいんだ。「負けたら終わり」というのが、プロ野球と違う魅力だ」と言ったのを今でもおぼえている。

結局、「プロ野球編」以後の「ドカベン」に物足りなさを感じていたのは、そこだったんだな、と改めて思う。

水島氏が、最終章にあたってトーナメントの設定を持ってきたのも、そういう意味なのかもしれない。

ドカベン」の原点であるトーナメントを、再度、スーパースターズという形の明訓球児たちが戦う。

楽しみだ。

書き落としたが、このトーナメントの舞台は甲子園球場