昨1日(火)、水島新司氏が引退を発表した。大変残念なニュースだ。
けさのスポーツ紙の多くが、一面で扱った。
スポニチは、3面にわたって取り上げている。
水島氏には数多くの野球マンガを読ませてもらってきた。
「ドカベン」は、大学時代に「少年チャンピオン」で出会い、明訓ナインと数々のライバルたちとの闘いに毎週没頭した。
卒業後、コミックスを1巻から大人買いし、自分にとって未知だった連載開始の部分から改めて読んだものだ。
「大甲子園」で明訓高校の物語が終わった後、「プロ野球編」が新たに始まった時は、大いに興奮した。
(今日のスポニチの記事によると、このプロ野球編は、清原和博選手が水島氏に要望して始まったとのこと)
一方、「あぶさん」は、社会人になってから、「ビッグコミックオリジナル」で出会った。
これも連載途中からだったが、現場事務所勤務時代、よく行っていた食堂にコミックスが全巻揃って並べられていて、ここで連載開始の部分から全部を読んだ。
「あぶさん」については、全巻を自分でも買い求めて持っている。
水島野球マンガの魅力は、描かれる野球そのものの面白さももちろんだが、それに併せて登場人物のキャラクター設定にも秀逸なものがあった。
各作品のいくつもの名場面が思い出される。
「あぶさん」が終わり、「ドカベン」も終わった時、水島氏の年齢からすれば仕方がないこととは思いつつ、連載が難しくても、単発の形でいいから、山田太郎や里中智のその後、景浦安武のその後を見せてほしいと思っていた。
それだけに今回の引退宣言は大変残念だが、氏が残した作品群は永遠に不滅だ。
モーツァルトやベートーヴェンの傑作群のように、これからも永く読み継がれてほしいと思う。
水島氏、あるいは古関裕而氏の野球殿堂入りがしばしば話題になるが、今回、水島氏は殿堂入りについても辞退の意向を示されたという。この点もファンとしては大変残念に思う。
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