朝日新聞千葉地方版「俳壇」に掲載された、父の俳句、2004年~2006年分。
ここまでで終わりである。
選者:能村研三
2004年2月4日 佳作
冬萌の老いを励ます力かな
2004年3月17日 佳作
春塵やこの地でこの世終りたし
2004年4月14日 佳作
水菓子てふ言葉は死語か苺食ぶ
2004年7月21日 佳作
この土地に生きて喜寿過ぐ合歓の花
2004年11月10日 佳作
平和こそ老いの祈りや星月夜
2005年10月12日 佳作
秋高し積善なくも悪もなし
2005年11月9日 佳作
朝寒や速歩の姿勢引きしむる
2005年12月7日 佳作
妻という無二の存在秋深む
2006年5月10日 佳作
妻がゐて子がゐて孤独春灯下