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67歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

父句集 朝日新聞千葉地方版「俳壇」掲載句 2002年~2003年

朝日新聞千葉地方版「俳壇」に掲載された、父の俳句、2002年~2003年分。

 

選者:能村研三

 

2002年4月3日 特選

 

神様と医学両立春うらら

 

     【評】どんなに医療技術が進んだとしても、医療と信仰の
        問題は相反するものではない。現在の医学で最善を
        尽くした処置をしたとしても、人間には運命という
        ものがあり、それには何人たりともかなわない。だ
        からこそ、信仰心は人間社会では欠くことができな
        いものなのだ。確かに専門的な医療技術といったも
        のは、現代科学の粋を集めたものだが、やはり心の
        ケアなど、人間に常に付きまとう不安を取り除くに
        は神様の存在が必要なのだ。


2002年5月1日 佳作

 

行く春のひと日ひと日の速さかな


2002年7月10日 佳作

 

得点差一の重みや麦茶干す


2002年8月14日 佳作

 

久々の写経に心涼みをり


2002年8月28日 佳作

 

鏡見て渋面正す残暑かな


2002年12月4日 佳作

 

ひたひたと迫つてくるもの十二月


2002年12月18日 佳作

 

湯ざめして老いたしかめし鏡かな


2003年6月4日 佳作

 

神助得て次は傘寿やビール干す


2003年7月23日 特選

 

明治いな昭和が遠し喜寿の夏

 

     【評】明治生まれの中村草田男の句に「降る雪や明治は遠く
        なりにけり」という句があるが、昭和の歴史と共に人
        生を過ごされた○○さんも喜寿を迎えられ、つくづ
        く昭和も遠くなったものだと実感されたのだろう。
        草田男の句を踏まえての句であることは明白だが、
        明治生まれの人も多くはこの世からいなくなってし
        まった。 (○○は父の姓)


2003年12月10日 佳作

 

一月(ひとつき)の収支ととのひ小春かな



※父の俳句について
    http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/63131212.html