えっ? そうなの?
銀行の店舗の統合とか移転は、格別珍しいことではないが、この店舗の移転に、少々の衝撃を受けたのは、ここが旧日本信託銀行本店だったからだ。
私が会社に入って、経理部で銀行まわりをしていた1978年頃は、信託銀行は7行あった。
三井信託、安田信託、中央信託、住友信託、三菱信託、東洋信託、日本信託。
7信託銀行の一つ、日本信託銀行の本店が、ここにあった。
上の写真のビルは、平成の始めに建て替えられたもので、その前は、こういう建物だった。
建て替えられた、今のビルの入口は、前のビルの一部を再利用していると言う。
また、前のビルの一部は、愛知県にある明治村に移築されており、私も8年前に行った時に見た。
(関連で思い出したが、この中央通り、丸善の並び、永代通り方向、今、日本橋南郵便局があるところに、三菱信託銀行が、そして、永代通りと中央通りが交わる交差点、今、三井住友銀行東京中央支店があるところに、東洋信託銀行があったと記憶する)
こちらが、移転後の新店舗。つい最近新築完成したビルだ。
新店舗と旧店舗は、ビル一つはさんで並んでいる。そのさらに向こう側の並びに丸善。
由緒ある旧日本信託銀行本店建物が、惜しまれつつ取り壊され、その面影を残す形で建て替えられた。
その建物を出た、という点に、単なる銀行店舗の移転とは違うものを感じ、個人的にはちょっと衝撃を受けた次第。
その移転先が、よほど遠いところの店舗との統合とかならまだしも、目と鼻の先にある、何でもない新築のオフィスビル。
ということは、つまり、移転前のビルは、この後取り壊されることにでもなるんだろうか。