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69歳、公務員、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

市川友佳子&御法川恵里奈デュオ・リサイタル2019

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6日(木)、「市川友佳子&御法川恵里奈デュオ・リサイタル」を聴きに行った。

市川さんとは、2015年6月、浦安オケの定期演奏会で、メンデルスゾーンのコンチェルトのソリストとして共演したのが出会いである。以後、ヴァイオリン、ヴィオラのエキストラとしてもお力添えいただいたことがある。

●市川友佳子&御法川恵里奈デュオ・リサイタル2019

日 時 2019年6月6日(木) 開場 18:30 開演19:00
会 場 すみだトリフォニーホール小ホール
ヴィオラ 市川友佳子
ピアノ 御法川恵里奈
曲 目 ヒンデミット ヴィオラソナタ作品11-4
     プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第2番ニ短調
     ストラヴィンスキー エレジー
     ラフマニノフ 前奏曲嬰ト短調作品32-12
     プロコフィエフ 「ロミオとジュリエット」8つの小品より
     [アンコール] シューマン 「おとぎの絵本」から終曲

このコンビの演奏会を聴くのは、3回目である。

全自由席。6列の1番に座った。

最初に市川さんのMC。2018年1月に続く2回目のリサイタルとなるが、御法川さんとの関係性をいかに出すかを考えて選曲したとの話だった。

1曲目はヒンデミットソナタ。この作曲家には、日頃あまりなじみがない。ヴィオラ弾きでありながら、この曲も知らない。

市川さんの弾き始め、いつもの彼女の、すばらしいヴィオラの音にひきこまれた。

曲は、とらえどころのない音楽、という印象だ。

ソナタ、とは言うが、音楽の形がつかめない。変奏曲楽章もあるが、変奏曲であることもわからない。

また、音楽の「色」もつかめなかった。どんな音楽を聴いても、それぞれの音楽の「色」を感じるものだが、それがないまま過ぎていった。

次は、御法川さんの独奏で、プロコフィエフ

プロコフィエフの音楽も、日頃あまり聴かないが、このソナタは、ヒンデミットとは違って、音楽の表情も色もはっきり伝わってくる。

プロコフィエフ独特の諧謔、人を食ったような感じが面白い。

また、この人独特の「濁り」が常にある。

どの楽章も面白く聴けた。

御法川さんのピアノは、とても歯切れのいい音。低音が力強かった。

休憩の後、ヴィオラのソロで、ストラヴィンスキー

この曲も、聴いたことがなかったが、一貫して重音で厳粛に進行する音楽。

重音の変化が面白かった。

御法川さんのソロで聴くラフマニノフは、ヒンデミットプロコフィエフストラヴィンスキーと聴いてきた後には、ほっとする響きだ。

御法川さんから、最後のプロコフィエフの曲紹介のMC。

7曲が演奏されたが、性格的な小品の連なりを楽しんだ。

市川さんのヴィオラは、低音から高音まで本当に美しい。

今回の演奏会全体を通じて、御法川さんの確信に満ちたピアノが強く印象に残った。

市川さんのMCの後、アンコールとしてシューマンの「おとぎの絵本」の終曲が演奏された。

何と美しい演奏だったことか。C線の響きが誠にすばらしかった。

この曲、楽譜を買ってこようと思う。

この日の演奏会はライブ録音されており、そのCDの販売の案内が、プログラム冊子に挟み込まれていたので、申し込んだ。

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    市川友佳子&御法川恵里奈演奏会
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