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ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」

26日(土)は、午後、竹橋の如水会館で、1年ぶりに開催された、大学のゼミナールの同窓会に出席。

 

その後、日本橋で妻と待ち合わせて、豊洲へ移動。IHIステージアラウンド東京で行われた、ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」の夜公演を観賞した。

 

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●ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」

日時 2019年10月26日(土) 17:30開場 18:00開演
会場 IHIステージアラウンド東京

音楽監督・指揮 マイケル・ダフ

演出 デイヴィッド・セイン

振付 リステージング フリオ・モンヘ

セットデザイン アナ・ルイゾス

 

プログラム冊子から。

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私は、過去3回、このミュージカルの実演に接している。

 

2017年7月 ミュージカル版
2018年3月 演奏会形式上演
2018年8月 シネマティック・フルオーケストラ・コンサート(映画に合わせてオーケストラが生演奏するもの)

 

どれもそれぞれにすばらしかったが、特に東急シアターオーブでのミュージカル版は、一人で観たのが悔やまれ、次に機会があれば、この傑作ミュージカルを是非妻にも見せたいと思っていた。

2年が経過し、今回の上演の情報を得て、一も二もなくチケットを買い求めた。

 

8月19日(月)に開幕した公演も、10月27日(日)まで。千秋楽前日の観賞である。

(11月から来年3月までは、日本人キャストによる公演が、同じ会場で続く)

 

我々の席は、Cブロック23列23・24番。

ほぼ満席の盛況であった。

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この特殊な劇場は、客席が360度回る。客席を囲むステージは、いくつかのブロックに分かれている。6ブロックくらいだろうか。

 

幕が上がり、最初の場面が終わった後、客席が右方向に1ブロック分回転する。そこは、ドクのドラッグストアである。

 

次に左に回転すると、マリアとアニータのブライダルショップ。さらにその左が、ダンスパーティーが行われる体育館と言った具合。

 

通常は、単一のステージで舞台装置の転換が行われるところだが、この劇場の場合は、このように複数の舞台装置が長屋のように並べられていて、客席側が左右に回転することで、常に正面に、「今の場面の舞台」を観ることになる。

 

オケピットも一緒に回転しているようで、演奏は常に正面前方から聞こえてくる。

 

回転は、場面転換を印象づけるようにはっきりわかる時と、気がつかない内に回っていた時とがあった。

 

この方式のメリットは、それぞれのブロックの舞台装置を細かく作り込めることだ。舞台転換を前提としていれば、ある程度抽象的あるいは簡素なものにせざるを得ないことが多いだろうが、今回の舞台装置は、非常にリアルなもので、大変見応えがあった。

 

舞台を眺めていて動く客席、ふと、TDLのスター・ツアーズを思い出した。
(妻は、最初の内、ちょっと気持ちが悪くなったとのこと)

 

さて、とにかくこの公演、圧倒的なステージだった、の一言に尽きる。

 

オーディションで選ばれた外国人キャストの歌やダンスも、オケの演奏も本当に見事だった。名曲揃いのこのミュージカルを本当に堪能できた。

 

数々の名曲の中、私には、「アメリカ」はやっぱり一段と光るナンバーだと感じられた。これはこの公演のみならず、過去の実演でも常にそう思った。

 

また、アンサンブルの「トゥナイト」は、視覚面の見応えも含め、やはり圧巻だった。

 

「マンボ」は、もっとテンポが速い方がよかったが、ダンスの都合もあるのだろうか。

 

今回も、バーンスタインの音楽のすごさに改めて感じ入ったが、この公演において特に耳を奪われたのは、「劇音楽」としての側面である。

 

「トゥナイト」を始めとする、ナンバーとして取り出せる歌(ソングあるいはアリア)としての楽曲が、どれも傑作なのは言うまでもないが、それとは別に、例えば決闘の場面で、歌を伴わずに奏でられるあの緊迫した音楽の効果を、この公演では特に強く感じさせられた。バーンスタインの劇音楽。

 

また、1幕がああいう悲惨な形で終わった後、2幕のスタートが、一転して、明るい「アイ・フィール・プリティ」で始まることの効果。音楽はワルツだが、私にはスケルツォ的なイメージにも聞こえた。

 

ミュージカル全体の中で、ストーリー的にも、音楽的にも、一番の山場となるのは、2幕でのアニータとマリアのやりとりだと思う。アニータが、ベルナルド(自分にとっては恋人、マリアにとっては兄)を殺したトニーと別れるように、マリアに迫る場面である。ここは、全曲の中でも、最もオペラ的な効果を感じさせる場面だと思う。ワーグナーを聴いているようだ、と思った。

 

(以前も思ったことだが、ここでのメロディと、小田(和正)さんの「あなたを見つめて」の一部によく似た部分がある。「ウエスト・サイド・ストーリー」が好きだという小田さんの意識的な引用かもしれない。「YES-YES-YES」にも同様のことを感じる)

 

この場面と、前記の「トゥナイト」のアンサンブルは、バーンスタインとしても、オペラを強く意識して書いた音楽ではないだろうか。

 

カーテンコールのみ、写真撮影可だった(フラッシュ不可、動画不可)。

 

トニーとマリア。

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もう一度観たいステージだ。11月以降の日本人キャストの公演にも足を運んでみたい。

 
※過去の関連記事
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       https://naokichivla.hatenablog.com/entry/65815859
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