さっき、ニュースで、今夜の小池都知事の談話を放映していた。
いわゆるぶら下がりの形での会見だが、報道陣のところへ歩み寄ってくる小池知事は、マスクをしていたのだが、話し始める前に、そのマスクを外してしゃべった。
どうして? と思う。
記者たちの前に立って話す、というのは、都知事本人が、数日前に回避を呼びかけた、いわゆる「3密」(密閉空間、密集場所、密接場面)の内、少なくとも密集、密接に該当する。
マスクをせずに来て、話す時にマスクをするならまだしも、その逆というのは、理解しにくい。
マスクに関連して思うのが、テレビ番組の出演者が、ことごとくマスクをしていないことだ。それは、ニュース番組のキャスターもそうだし、情報番組のMCやコメンテーターもそう。
新型コロナウイルスの脅威を語りつつ、誰一人としてマスクをしていないのは、どうしてなんだろう。
絵にならないから?
やっとここ2、3日、ニュース番組では、出演者同士が距離を取るようになったが、依然、マスクはしていない。
思ってみれば、国会中継やら新型コロナウイルスの対策会議みたいなものをテレビで観ていても、皆、マスクしてないよなあ。
テレビの影響力って大きいんだから、国民に危機意識を持たせて行動を促そうとするなら、テレビに出る人がマスクをすることが必要ではないかと思うのだが。
飛沫が怖い、と言っているんだからね。
それとも、マスクが店頭から消えて、なかなか入手しづらくなっていることがあるんだろうか。
マスクだけに拘らないにしても、これって3密だよね、と感じさせる番組の作り方は、今一度見直されるべきではないかと思う。
早い話、バラエティ番組やクイズ番組なんかそうだね。人と人が結構近いところに集まって座っていて、マスクもしないでみんなしゃべり合って、笑って。
あれって、大丈夫なの? と思う。
こういうことは避けて下さい、とニュースや情報番組で言っている、同じ曲が、他の番組は普通に制作している。
さらに言えば、ドラマの撮影を中止したとか、そういう話は聞かない。ドラマは普通に作られているんだろうけど、役者が集まってセリフを言いながら芝居をする行為自体、危ないのでは?
ニュース、情報番組以外の番組制作のあり方を見直して、視聴者に見えるようにしたら、テレビの影響力を活かせると思うのだが。