12日(土)、古澤(巌)さんが出演する演奏会に行ってきた。
新聞広告を目にした妻の希望でチケットを買い求めたものだ。
●プレミアムシンフォニックコンサート~花總まり・女王たちの物語~
日 時 2020年12月12日(土) 16:15開場 17:00開演
会 場 Bunkamuraオーチャードホール
出 演 歌、語り 花總 まり
ヴァイオリン 古澤 巌
ピアノ 塩谷 哲
テノール 城 宏憲
指 揮 角田 鋼亮
管弦楽 新日本フィルハーモニー交響楽団
リニューアル後の渋谷駅に下り立つのは初めてだ。
この新しい渋谷駅からオーチャードホールへ行く道筋がわからず、案内表示を見ながらずいぶん歩いた末にやっとたどりつく。後に、半蔵門線、田園都市線の渋谷駅改札の方が近いことがわかった。
コロナ禍の下、チケット半券に名前と電話番号を記入、検温を受けて入場。
我々の席は1階27列5番・7番。1席置きに間隔がある。
(コロナでクロークがクローズされているので、空いた席にコートとか荷物が置けて便利ではある)
入場時にプログラムをもらうことがなく、売っているふうでもなかったが、座る席には白い紙袋が置かれていて、中にプログラムが入っていた。紙袋には、花總まりさんが広告に出ているRISOUという会社の化粧品が入っていた。お土産ということらしい。
こちらがそのプログラム。
ステージ上のオケの譜面台には譜面灯が付いている。途中で照明が落ちたりするので必要だったようだ。
演奏会は、花總さんのMCで進行した。
額田王、トゥーランドット、レディ・ベス、エカテリーナ二世、マリー・アントワネット、エリザベートと、各国の女王の物語を綴っていく内容だった。
花總さんが歌ったのは思いのほか少なく、12、17、22、24曲目の4曲。他はMCのみ。
古澤さんが弾いたのはずっと多く、1、10、11、12、14、15、16、17、18、19、22、23、24曲目。PAは使わない生音だったので、オケや歌に消されがちなところもあった。
14曲目、チャイコフスキーのコンチェルトは、後半カットがあったものの原曲での演奏。古澤さんのヴァイオリンは、純クラシックの音色ではない。フィドル的な表情だった。
15曲目、サン=サーンスは鮮やか。
しかし何と言ってもよかったのは、19曲目のチャルダッシュだった。この曲は、これまでにも古澤さんのヴァイオリンで何度か聴いているが、今回が一番。オケ相手ということもあってか、存分にやりきったという感じの鮮やかさだった。
エピローグとして置かれた最後の24曲目、クリスマスメドレーは、それまでの各女王の悲劇の物語の後には、いささかとってつけた感じを受けたが、演奏は見事。
定番のクリスマスソングが続いた後、最後を締めたのがジョン・レノンの「Happy Xmas(War Is Over)」。没後40年ということでの選曲だっただろうか。
こういうタイプの演奏会は日頃聴くことがないが、大いに楽しんだ。
終演後は、東京駅まで戻って、鍛冶橋通りの北海道八重洲店に行った。
<追 記> 2021.1.29