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坂本冬美芸能生活35周年記念公演

11日(木)、休暇を取って明治座に出かけた。

 

坂本冬美芸能生活35周年記念公演  泉ピン子友情出演

日 時 2021年3月11日(木) 10:00開場 11:00開演

会 場 明治座

出 演 坂本冬美 泉ピン子 三田村邦彦 京野ことみ 丹羽貞仁 森山愛子 他

第1部 かたき同志 (作 橋田壽賀子 演出 石井ふく子)

第2部 坂本冬美オンステージ2021 艶歌の桜道(うたのはなみち)

 

以前から、坂本冬美の実演を一度聴いてみたいと思っていた。

 

ローチケなどにお気に入りアーティスト登録しているので、コンサートや新譜の案内がメールで届く。

そうしたメールで明治座での公演情報を知り、妻も行ってみたいというので、明治座のサイトからチケットを買い求めた。昼間の公演で、弁当付きのセットプランにした。

 

明治座に入るのは初めてだ。

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建物の右手にお稲荷さんがある。

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入場。

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着席前にプログラムを買い求める。それ以外の坂本冬美のグッズはCDのみ。ちょっと意外だった。

 

プログラム冊子の表紙。

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我々の席は、1階席正面4列13番、14番。下手側で舞台には相当近い。


定員の50%までの入場としているらしいが、席の間引きはなく、最前列まで座らせていた。それでも歌手や役者の飛沫のリスクはないということだろうか。

 

2部構成で、前半がお芝居、後半が歌謡ショー。よくある構成だ。

 

第1部「かたき同志」。

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坂本冬美が呉服問屋の内儀で京野ことみ演ずる娘と2人暮らし。泉ピン子は飲み屋の女将で丹羽貞仁演ずる息子と2人暮らし。若い2人は恋仲で、2人の結婚話をめぐる人情話だった。

(丹羽貞仁という人はあの大川橋蔵の子息なのだそうだ)

 

橋田壽賀子脚本、石井ふく子演出という黄金コンビ。加えて泉ピン子である。「渡る世間は鬼ばかり」トリオ。

 

舞台の演劇にはほどんど接したことがないが、楽しく観た。泉ピン子の芝居はさすがと思った。


12:15頃、第1部終了。40分間の休憩となった。40分で弁当を食べて座らなければならないとは、なかなか慌ただしい感じがある。

 

1つ上の階の藤の間という食堂へ。

長テーブルがずらりと並んでいる。テーブルの上には、対面して座る者同士を遮る形で長いアクリル板が置かれている。

 

これが文字通りの幕の内弁当。

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トイレに寄っている内に1ベルが鳴り、席に急いだ。

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12:55、第2部開演。

 

第2部「坂本冬美オンステージ2021 艶歌の桜道」

 

セットリスト。

 

   坂本冬美

      あばれ太鼓

         (MC)

      祝い酒

      俺でいいのか

      男の火祭り

 

   森山愛子

      会津追分

         (MC)

      伊吹おろし

 

   坂本冬美

      また君に恋してる

         (MC)

      誕生

 

         (MC) 泉ピン子

      ブッダのように私は死んだ

      火の国の女

         (MC)

      夜桜お七

 

前半は男歌、後半が女歌で構成。間に後輩という森山愛子の歌がはさまった。失礼ながら森山愛子という人は知らなかった。

後半に歌われた「誕生」という歌は、中島みゆきの作品で、近くリリースされるカバーアルバムに収録されるとのこと。

その後、坂本冬美の衣装替え退場の間に泉ピン子が登場、漫談のようなMCの後、次の「ブッダ・・・」の曲紹介をした。自らは歌わず。

 

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初めて観る実演の坂本冬美は、圧倒的なものだった。

 

彼女の歌を聴く機会と言うと、紅白歌合戦などの歌番組。聴けてせいぜい1曲、2曲だ。その他はCD。

 

しかし、生で聴くと、テレビでは見えない、伝わってこないものがたくさんあることを痛感する。

 

坂本冬美のホームグラウンドと言うべき、生のステージ。彼女は普段こういうところでこういうパフォーマンスをしているのだ、と思った。

 

MC、客席とのやりとり。美しい所作。

一言で言えば、ステージマナーの見事さ。

 

そしてもちろん何と言っても歌のすごさ。テレビや録音と実演では、格段の違いがあると思わされた。大変な説得力だった。

 

生の演奏会場には、視覚聴覚両面で圧倒的な情報量があり、そこにいなければわからないものがあることは、クラシック、ポップス、長年の鑑賞歴でもちろん知っているつもりだが、改めてそれを痛感した。

 

「初めての生の坂本冬美」にうならされたのは、これも言うまでもないが、彼女の力量が並外れているからだろう。

 

数多い女性演歌歌手の中で、私が彼女の歌に惹かれるのは、力強さと繊細さのバランスがちょうど良く感じられるからだ。
(私の好みからすると、例えば石川さゆりはやや線が細く、天童よしみはパワフル過ぎる気がする。いずれも実演を経験していない中での感想だが)

 

そのバランスのすばらしさを、実演でとことん味わうことができた。

 

最初の「あばれ太鼓」から最後まで、本当に感動した。涙が出そうだった。これほどの感動を得られるとは思っていなかった。来てよかったと思った。

バンドの演奏もよかった。

 

妻は、「これは芸術だ」と言っていた。また、女優としての坂本冬美の演技もすばらしかったとのこと。

 

アンコールはなし。そういうものなのだろう。

 

今回の公演の構成では、歌の数がやや物足りない。こうなると、フルのコンサートを近い内に是非聴いてみたくなる。

 

終演後は規制退場。

 

ステージに残る紙吹雪。

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いずれコンサートがあれば必ず行きたい。

 

明治座のWebサイトから本公演のページ    

www.meijiza.co.jp

 

※関連動画

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