28日(土)、演奏会ハシゴの日。
浦安音楽ホールを後にして、武蔵野線に乗り、で西船橋経由で津田沼に移動。
夜は、妻と合流して、布施明のコンサートである。
●AKIRA FUSE LIVE 2019-2020
日 時 2019年9月28日(土) 17:00開場 17:30開演
会 場 習志野文化ホール
布施明は、小学校の頃にテレビの歌番組を観ていた時代から、家族揃って好きな歌手の一人だった。
1980年代初頭だったと思うが、一度コンサートに足を運んだことがある。確か、浜松町の郵便貯金ホールだったと思う。
オリヴィア・ハッセーと結婚していた時期で、コンサートの内容も、アメリカン・ポップス的なものだったと記憶する。
近年は、テレビの歌番組で観ることも少なくなってきたが、ステージでの活動を継続的に行っていることは、新聞の広告でしばしば見ていた。
彼ももう70歳を超えているので、もう一度、実演を聴いておきたい、と思い、妻も乗り気だったので、チケット2枚を買い求めた。
(ポリーニを一度実演で聴いておきたい、と長く思いながら、いささか時期を失したことが頭にあった)
習志野文化ホール、客層は女性が圧倒的に多い。世代は、小田(和正)さんのライブと同じくらいか。
我々の席は、14列8・9番。
緞帳は降りていて、定刻ぴったりに開演した。
バンドは、ピアノ(バンマス)、キーボード、ギター、ベース、ドラムス、パーカッションの6人編成。
さて、想定していたことだが、往年のヒット曲が並ぶ内容ではなかった。
数え間違いがあるかもしれないが、全部で24曲が歌われた中、知っている曲は、8曲。3分の1だ。
ということで、セットリストは書けない。
中盤に、往年の曲が続けて歌われる場面があった。9曲目が「君は薔薇より美しい」で、これがこの日初めて聴いた、知っている曲。
以後、「カルチェラタンの雪」、「愛は不死鳥」、「めぐり逢い紡いで」、「恋のサバイバル」、「霧の摩周湖」と続いた。
2曲置いて、「シクラメンのかほり」。やはり名曲だと思った。
ここで、布施明は一旦舞台袖に去り、バンドがインスト曲を演奏。しばらくして、衣装を着替えて登場し、後半のステージが始まった。小田さんのライブで、「Yes-No」あたりで盛り上がった後、ご当地紀行に移るような感じだった。
最後から2曲目に「マイウェイ」が歌われた。
最後の2曲の前に、一度舞台袖にはけてすぐ着替えて出てきたが、以後の2曲がアンコールという位置づけかもしれない。
その後は、緞帳が下りて終演した。
彼のコンサートには、いくつかの様式、流儀があるようで、前半に「独白コーナー」というのがあった。語りをはさみながら歌でストーリーを構成するような内容だった。
知らない曲が多かったとは言え、多彩な曲想の歌の数々は、大変聴きごたえがあった。
12月には72歳になるというが、主にテレビで観てきたあの歌唱力は健在、いささかの衰えも感じられなかった。
バンドも見事な演奏だったと思う。ルバートが少なくないヴォーカルへのつけ方には、感服した。
19:20、終演。2時間を切るコンサートだったが、いい歌をたくさん聴けた、という満足感で会場を後にした。
来年は、デビュー55周年とのこと。もう一度、実演を聴きたいと思う。
ところで、坂本冬美も、一度実演にふれておきたい人だ。いずれ近い内に。