naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

須藤三千代先生~やっとお名前がわかった

19日(日)、東京フィルの演奏会を聴きに言った。

 

団の公式サイトに、チョン・ミョンフンブラームス全曲チクルスにあたって、各パートの首席奏者がブラームスのシンフォニーや指揮者について語るインタビュー記事が載った。

 

その中に、ヴィオラの首席奏者、須藤三千代先生もおられた。
写真入りのインタビューを見て、そうか、須藤三千代さんとおっしゃったんだ、とやっと多年の懸案が解決した思いだった。

 

ヴィオラ首席奏者 須藤三千代が語る チョン・ミョンフン指揮「ブラームス 交響曲の全て

www.tpo.or.jp

 

須藤先生には、昔、短期間だがワークショップのレッスンを受けたことがあったのだ。

 

1990年代の後半だったと思う。

 

当時、千葉市と東京フィルの間には提携関係があり、千葉市での演奏会を始めとする活動が行われていた。

その一環として、市内のアマチュア奏者を集めてのワークショップが複数回行われた。

私も応募して参加した。

 

1回目は、弦楽器だけのワークショップで、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を勉強した。

当時のコンマス、荒井英治さん以下、東京フィルの団員の方々が講師としておいでになり、千葉市文化センターでの何回かの練習を経て、館内のアートホールで発表演奏を行うというものだった。

 

翌年だったか、次に行われた2回目は、管楽器も入ったオーケストラのワークショップとして募集され、モーツァルトの35番、「ハフナー」を勉強した。

 

どちらの回だったか忘れたが、ある日の練習で、弦各パートで別々の小さな部屋に分かれての分奏が行われ、その時の指導が須藤先生だった。

 

ヴィオラは5~6人で指導を受けたのだったか。


1人ずつで弾かされる場面があり、緊張しながら弾き終えた時、先生が、「よく弾けてらっしゃる(ので、こうすればもっとよくなる)」といったことをおっしゃった。

 

会社の仕事でも、上司にひどく叱られたことは何十年経っても忘れられないものだが、反対に(珍しく)褒められたことも忘れない。

 

この分奏での須藤先生からの言葉がまさにそれで、「ので、こうすれば・・・」の内容が何だったのかはすっかり忘れてしまった(すみません・・・)のだが、プロのヴィオラ奏者がアマチュアの自分に対して「よく弾けてらっしゃる」と言って下さった前段の部分は、おそらく20年以上経つであろう今も、鮮明に覚えているのだ。

 

ワークショップは、以後3回目が確か募集されたと思うが、私は参加していない。

 

ところで、天にも昇る思いにさせて下さった先生のお名前を、うかつにも私はその後失念してしまったのだった。

 

お顔は覚えていたので、その後、東京フィルが演奏会やテレビで演奏するのを観る時に、ヴィオラパートに先生の姿が確認できることはしばしばだった。
例えば昨年の紅白歌合戦でも、トップに座っておられた。

 

あ、ワークショップの先生。何と言うお名前だったっけ、とそのたびに思うのだが、思い出せない。

 

やっとやっと、今回のインタビュー記事で、「須藤先生(だったんだ)!」とわかったのだった。

 

19日のブラームスの演奏会では、須田祥子さんがトップ、須藤先生がトップサイドというシフトだった。

 

もう忘れないぞ。

 

須藤先生、また聴きにうかがいます。