naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

桑田先生について新日本フィルハーモニー交響楽団からの発表

桑田歩先生の逝去につき、新日本フィルハーモニー交響楽団Facebookページに発表があった。

 

-------------------------------------

【訃報】首席チェロ奏者 桑田歩のご逝去について
「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」公演中止のお知らせ
平素より、新日本フィルハーモニー交響楽団をご支援いただき、誠にありがとうございます。大変残念なお知らせがございます。
 当楽団の首席チェロ奏者、桑田歩氏が昨日4月5日の12時16分にご逝去されました。
57歳でした。
客演首席奏者として長年にわたりご出演頂き、2020年11月より新日本フィル 首席チェロ奏者に就任し、2023年1月13日・14日 すみだクラシックへの扉第12回が新日本フィルでの最後の出演となりました。
桑田氏は病気療養を続けながら演奏活動を行っており、4月27日の「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」に向け気力をふりしぼり準備をしてまいりましたが最後に伝えたい音を伝えることが叶わずに亡くなってしまったことは、非常に悲しく残念なことであります。
桑田氏は当楽団にとって、非常に重要な存在でありました。
氏の音楽性や演奏技術は多くの人々、団員から愛されておりました。
桑田氏の逝去は、私たちにとって非常に大きな喪失です。
私たちは、桑田氏が愛した音楽を演奏することで、氏が伝えたかった音楽の素晴らしさを多くの人々にこれからも伝えていきたいと思っています。
桑田氏の音楽や想いを永遠に忘れずに、心を込めて演奏し続けます。
桑田氏の音楽への貢献に対し、尊敬と感謝の意を表します。
「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」公演は残念ながら開催中止とさせて頂きます。
葬儀の日程
12日(水)18時、通夜
13日(木)10時、告別式
喪主 桑田恭子
桐ヶ谷斎場 
〒141-0031 東京都品川区西五反田5丁目32−20
03-3491-0213
【桑田歩 プロフィール】
土浦市に生まれる。東京音楽大学付属高校を卒業後、同大学経て1987年にウィーン市立音楽院に留学。
第10回霧島国際音楽祭にて特別賞を、イタリアのキジアーナ音楽院にて最優秀名誉賞を受賞。チェロを堀了介、J.バイロフ、D.シャフランの各氏に、室内楽をR.ブレンゴラ氏に師事。1991年に帰国。
群馬交響楽団、及び、新星日本交響楽団(現東京フィル)の首席奏者を歴任し、定期演奏会等にてソリストとしても度々出演する。第68回日本音楽コンクール作曲部門の作品演奏に対して委員会特別賞を受賞。1999年よりNHK交響楽団のチェロ奏者に就任し、2020年5月に退団するまで次席奏者および首席代行奏者を務めた。
室内楽奏者として、またN響チェリスト4人で結成された《ラ.クァルティーナ》のメンバーとして20枚近くのCDをリリースしている他、ソロ小品集《ヴォカリーズ》《メロディー》の2枚をリリースし、2019年にはショパンの作品集「ポーランドの歌」が発売されいずれも高い評価を得ている。
筑波ジュニアオーケストラ音楽監督昭和音楽大学客員教授新日本フィル首席チェロ奏者。
新日本フィルでの主な演奏歴(抜粋)】
〇2020年11月20日、21日 第627回トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉 
メンデルスゾーン:序曲「静かな海と楽しい航海」 op.27 M
指揮:尾高忠明  ヴァイオリン:成田達輝 ヴィオラ:東条慧
〇2021年5月14日・15日 #39 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉
指揮:崔文洙
〇2021年12月 「第九」特別演奏会
指揮:鈴木秀美
〇2022年1月 佐渡裕(指揮)/反田恭平(ピアノ) 新日本フィルハーモニー交響楽団50周年記念演奏会ツアー(全国13都市)
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調「皇帝」作品73、交響曲 第7番 イ長調 作品92
〇2022年6月9日シャルル・デュトワ指揮 新日本フィル創立50周年特別演奏会 
ラヴェル:ピアノ協奏曲 ト長調(ピアノ:北村朋幹)
ラヴェル管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」
〇2022年9月8日(木)室内楽シリーズ ⅩⅨ ~楽団員プロデューサー編~#151 「〜六重奏の夕べ!6人の個性が一つになった時、輝きが生まれ、名曲が七色に開花します!〜」Produced by 桑田歩(NJP首席チェロ奏者)
共演:ビルマン聡平、今高友香、瀧本麻衣子、脇屋冴子、飯島哲蔵
〇2023年1月13日・14日 すみだクラシックへの扉 #12
指揮:高関健 ピアノ:ネルソン・ゲルナー
-------------------------------------
 
57歳だったんだ。もちろん私よりはお若いと思っていたが、10歳下だったのか。
 
昨年6月のデュトワ指揮の演奏会は聴きに行った。
 
9月の室内楽シリーズは、チケットを買ってあったのだが、事情で行けなくなり、浦安オケチェロのSさんにお譲りした。
 
同様に、今年1月のブラームスの演奏会も、チケットを買っていて行けない事情が生じ、浦安オケヴィオラのOさんにお譲りした。
Oさんから、桑田先生がコンチェルトの3楽章のソロを美しく弾かれていたと聞いていたのだが、これが新日本フィルにおける最後の演奏になったようだ。
 
※過去の関連記事
   桑田歩先生の訃報
      https://naokichivla.hatenablog.com/entry/2023/04/06/115044