桑田歩先生の逝去につき、新日本フィルハーモニー交響楽団のFacebookページに発表があった。
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【訃報】首席チェロ奏者 桑田歩のご逝去について
「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」公演中止のお知らせ
平素より、新日本フィルハーモニー交響楽団をご支援いただき、誠にありがとうございます。大変残念なお知らせがございます。
57歳でした。
桑田氏は病気療養を続けながら演奏活動を行っており、4月27日の「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」に向け気力をふりしぼり準備をしてまいりましたが最後に伝えたい音を伝えることが叶わずに亡くなってしまったことは、非常に悲しく残念なことであります。
桑田氏は当楽団にとって、非常に重要な存在でありました。
氏の音楽性や演奏技術は多くの人々、団員から愛されておりました。
桑田氏の逝去は、私たちにとって非常に大きな喪失です。
私たちは、桑田氏が愛した音楽を演奏することで、氏が伝えたかった音楽の素晴らしさを多くの人々にこれからも伝えていきたいと思っています。
桑田氏の音楽や想いを永遠に忘れずに、心を込めて演奏し続けます。
桑田氏の音楽への貢献に対し、尊敬と感謝の意を表します。
「歩夢ドリームオーケストラ Vol.2」公演は残念ながら開催中止とさせて頂きます。
【桑田歩 プロフィール】
第10回霧島国際音楽祭にて特別賞を、イタリアのキジアーナ音楽院にて最優秀名誉賞を受賞。チェロを堀了介、J.バイロフ、D.シャフランの各氏に、室内楽をR.ブレンゴラ氏に師事。1991年に帰国。
群馬交響楽団、及び、新星日本交響楽団(現東京フィル)の首席奏者を歴任し、定期演奏会等にてソリストとしても度々出演する。第68回日本音楽コンクール作曲部門の作品演奏に対して委員会特別賞を受賞。1999年よりNHK交響楽団のチェロ奏者に就任し、2020年5月に退団するまで次席奏者および首席代行奏者を務めた。
【新日本フィルでの主な演奏歴(抜粋)】
〇2022年1月 佐渡裕(指揮)/反田恭平(ピアノ) 新日本フィルハーモニー交響楽団50周年記念演奏会ツアー(全国13都市)
〇2022年9月8日(木)室内楽シリーズ ⅩⅨ ~楽団員プロデューサー編~#151 「〜六重奏の夕べ!6人の個性が一つになった時、輝きが生まれ、名曲が七色に開花します!〜」Produced by 桑田歩(NJP首席チェロ奏者)
共演:ビルマン聡平、今高友香、瀧本麻衣子、脇屋冴子、飯島哲蔵