naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

渡辺香津美&沖仁 ギター・デュオ

3月11日(金)、浜離宮朝日ホールで行われた、渡辺香津美沖仁のコンサートに行った。

 

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渡辺香津美沖仁 ギター・デュオ
日 時 2022年3月11日(金) 18:15開場 19:00開演
会 場 浜離宮朝日ホール
出 演 渡辺香津美 沖 仁

 

妻とホールロビーで待ち合わせ、館内のレストランで食事をしてから入場した。

 

沖さん単独のコンサートは、これまで何度も聴いているが、このデュオは初めてである。

 

我々の席は、2階L列7番8番。ステージを下手側上方から見下ろす形だ。
客席を見ていると、先刻、レストランで周囲のテーブルにいた人たちがそこここに見える。

 

開演。

 

ステージ下手側が渡辺さん、上手側が沖さんという配置。

 

1曲ごとに2人のトークが入る。演奏した曲名も話されるが、声がこもって聞き取れないことも多かった。座った席のせいかもしれない。

 

ギターは2人ともケーブルをつないだアコースティックで進行。その後、渡辺さんはナイロン弦のギターに持ち替えたりした。

 

2人のセッションは、片方がリードギター的にソロをとると、片方がベース音とサイドギター的なコードで支え、それが攻守所を変えて交代していく形が基本のようだった。1曲1曲は結構長く、聴きごたえがある。

 

楽器の構え方を見ていると、渡辺さんはクラシックギターのスタイルで、左足を足台に置き、ギターのくびれを左の腿に載せる。これに対して、沖さんはくびれを右腿に載せる。また、沖さんの場合は常に右手の親指を6弦(E)に当てている。

 

5曲演奏したところで15分の休憩。

 

後半、1曲演奏したところで、ジャズギターとフラメンコギターの奏法の違いを紹介するコーナーが入った。
ジャズギターのいくつかのスタイルが演奏された後、フラメンコギターのラスゲアード奏法などが紹介された。フラメンコギターは「右手9割」なのだそうだ。

 

その後の演奏では、渡辺さんがエレキギターや12弦ギターを使った。聴いていて、やっぱりエレキギターの音はいいなあ、と思う。

 

本編最後に演奏された「ボレロ」は、6弦をC音にチューニングしての演奏。沖さんが伴奏で渡辺さんがソロ。12弦から始まり途中でエレキギターに持ち替えた。
最初から見ていて、そう言えば、エレキギターを座って弾く姿というのは日頃見ないなあと思っていたが、この曲の最後は渡辺さんが初めて立ち上がった。
この「ボレロ」は圧巻だった。

 

アンコールが1曲。曲の閉じ方がとてもよかった。

 

妻とは、チック・コリアの「スペイン」はやるはず、と話していたのだが、聴けなかった。それがちょっと残念だったが、普段あまり聴かないジャンルの名人芸を存分に楽しむことができた。

 

曲の紹介がなかなか聞き取れない中、曲が何であれ、いい音楽が聴けているのだからそれでいいや、と思うようになっていた。
帰宅後、浜離宮朝日ホールFacebookにセットリストが載っているのを見つけたので、引用しておく。

 

1st
M1 クレオパトラの夢(バド・パウエル
M2 Libertango(ピアソラ
M3 Nekovitan X(渡辺香津美
M4 Antonia(パット・メセニー
M5 地中海の舞踏(アル・ディ・メオラ
2nd
M6 Made in France(ビレリ・ラグレーン
M7 5分でわかるジャズギター/フラメンコギターのツボ
M8 Winter Cosmos(渡辺香津美
M9 Flamenco Red(谷川公子)
M10 UNICORN渡辺香津美
M11 Bolero(ラヴェル
Enc. For The Children(トニーニョ・オルタ