naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【ネタバレご注意】2019.6.1 小田和正四日市ドーム公演<3>

個々の曲について。

最初の「会いに行く」では、いつもの通り、イントロから総立ちの手拍子になったが、この会場は、場内の反響が大きく、残響も長いので、演奏のビートと場内の手拍子がぐちゃぐちゃになってしまい、ちょっと聴きづらい。その後の曲で、「言葉にできない」など、場内が静まりかえった時は、小田さんの声がこだまのように返ってきていた。

2曲目の「そんなことより・・・」。木村(万作)さんのカウントを受けて、コーラスは歌い始めたのだが、肝心の小田さんが落ちた。小田さんは、途中から入って歌うことはせずに、ステージの方を振り返って演奏を止めさせて、やり直した。

昨年のセットリストでは、2曲目は「愛の中へ」だった。「そんなことより・・・」は、9曲目だったのだが、それを変更したことでのミスだったのだろうか。

「こころ」の最後の最後の「世界中でいちばん」の最高音は、避けた。これは去年もそうだったと思う。出ないわけではないが、後の曲に影響が出てはいけないということだろう。

「たしかなこと」の最後の音では、稲葉(政裕)さんと金原(千恵子)さんがアイコンタクトをとっていた。こういう動きが、ビジョンの映像で観られるのは楽しい。

(ちなみにこの日の金原さんは、素敵な赤のワンピース。髪を少し切られてキュートだった)

「小さな風景」は静かな曲ではあるが、エレキギターを使ったサウンドがとても良いと思う。

花道中央先端部分で「会いに行く」を歌い始めてから、ずっと花道ゾーンで歌ってきて、ステージ上、バンドのセンターで歌ったのは、8曲目の「Re」が最初。

また、ピアノの弾き語りは、10曲目の「言葉にできない」が最初。ピアノはヤマハ

「my home town」。1992年8月の横浜スタジアムがおそらく初演(レコーディングされる前)で、以後、たびたび聴いてきた。個人的な好みとしては、格別上位に来る曲ではないのだが、ピアノの弾き語りからバンドのトゥッティに転じて盛り上がるこの日の演奏を聴いて、やはり力作だと思った。この曲には小田さん自身の強い思い入れがあるのだろう。それが伝わってきた。

「ご当地紀行」は、ついさっきタクシー待ちをした、あの何もないJR四日市駅前からスタート。以後は、昨年のツアーのスタートである熊本からのダイジェスト版。最後に、鈴鹿四日市で新たに収録された映像。

後半1曲目は、昨年同様、「坂道を上って」から。

実は、来る前に、ネット上で小貫信昭氏による、追加公演初日の横浜のレポートを見た。


せっかく行くのに、ネタバレ的な情報を入れるのはやめた方が、と半分思いながら、つい読んでしまった中で、「the flag」が歌われた、との情報を得ていた。

この「坂道を上って」を聴きながら、「「the flag」は、この曲の次あたりに入れるとハマるのではないか」と、ふと思ったのだが、それが当たった。

ラブ・ストーリー・・・」のイントロは、昨年は通常と異なる、弦で始まるものだったが、今回は元に戻した。

場内の残響で聴きづらいと感じながら過ごしてきたが、弦の聞こえ方も今一つだと思った。席の位置のせいかもしれないが。

「YES-YES-YES」では、木村さんのドラムがとてもよかった。往年の(大間)ジローさんに比肩すると思った。

「さよならは言わない」の弦は、セカンドの吉田(祥平)さんがコンマス的にリードしていた。

「明日」では、稲葉さんが、途中でエレキギターに持ち替えて、サウンドが変わるのが、とても効果的だ。

本編最後のMCでは、「先のことはわかりません」との発言があった。「とにかく、皆さん元気でいて下さい」と。

本編最後の「君住む街へ」では、一番最後の方で、小田さんのヴォーカルとバンドが1拍くらいずれた。花道を歩く小田さんにモニターの音声が届かなかったのだろうか。

アンコールの1曲目は、「風のようにうたが流れていた」。このツアー、5回目の参戦となるが、1回目のアンコールの1曲目だけ、すべて違う曲だった。

一方、2曲目以降と、2回目のアンコールは、すべて同じ。

「またたく星・・・」では、バルーンが投入されたが、この演出だと、バルーンに夢中になってしまうので、まったく演奏は聴かないね(笑)。

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29曲中、弦がまったく使われないのは、「愛を止めないで」、「the flag」、「風のようにうたが流れていた」、「さよなら」の4曲。

「風のように・・・」は、弦を使ってもよさそうな曲だが(他の3曲は、バンドサウンドが前面に出るのでともかくとして)、栗尾(直樹)さんのキーボードだけ。