17日(土)、すみだトリフォニーホールで行われた新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏会を聴きに行った。
●新日本フィルハーモニー交響楽団 定期演奏会 すみだクラシックへの扉 第9回
日 時 2022年9月17日(土) 13:15開場 14:00開演
会 場 すみだトリフォニーホール 大ホール
指 揮 小泉和裕
ピアノ 清水和音
ピアノ・コンチェルトとシンフォニー、「ダブル1番」の演奏会である。
清水和音のコンチェルトが聴きたい、との妻の希望でチケットを買い求めた。
我々の席は2階3列24・25番。
このところ、私はシルバー料金の適用を受けられるので、S席だが通常より1,000円安く3,500円である。
新日本フィルの演奏会では、プログラム冊子にステージ上の座席表がはさみこまれるが、今回、チェロの桑田歩先生は降り番だった。残念。
14型の編成だった。ヴィオラは外配置。
前半は妻お目当てのコンチェルト。
この曲は、2014年にマウントあさまのワークショップで勉強したことがあるのだが、それでなくとも2泊3日の合宿練習で弾いただけだし、もう8年も経つので、何をどう弾いたか、おおかた忘れてしまっている。また機会があれば弾いてみたいものだ。
(1995年に、バンベルク交響楽団の来日公演で、つい先日亡くなったラドゥ・ルプーのソロでこのコンチェルトを聴いたことがあった。その時は、ルプーが、オケの楽員が使うような何の変哲もない白い椅子に座って弾いたことが、演奏よりも記憶に残っている)
ブラームスのコンチェルトは、今年、2月に諏訪内晶子さんのソロでヴァイオリン・コンチェルトを聴いた。まだ、6月には浦安オケで、桑田先生、そして横山俊朗先生のトロでドッペル・コンチェルトを演奏する機会があった。
久しぶりに1番のコンチェルトを聴いて、やはりブラームスが書いた4つのコンチェルトは、いずれ劣らぬ傑作揃いだとつくづく思った。
特にこの1番は、例えばチャイコフスキーの1番のように、ソロとオケが対峙して火花を散らす、という音楽ではない。
聞こえてくるのは大きなシンフォニーのような音楽で、その編成の中にピアノがある、という感じを受ける。ピアノはシンフォニーを形作る一員としてステージ上の音楽に一体となってとけあっている趣だ。
清水さんのソロは力感あふれるものだったが、ブラームスの音楽がそうなのだと思った。あの3楽章であっても。
後半のシンフォニーは、4楽章の序奏を除いては速めのテンポだった。重くなりすぎないブラームスをめざしているように聞こえた。
1楽章はリピートなし。何となくわかるような気がした。
全曲を通じて、ティンパニがやや突出しすぎているように感じた。もう少しオケ全体の響きととけあってほしかった。こちらの座席のせいかもしれない。
(まったくどうでもいいことだが、ファゴットのトップの河村さんという女性が、遠目から見ていると、以前浦安オケに在籍されていたCさんにとてもよく似て見えた)
新日本フィルは、今シーズン、ブラームスのシンフォニーを全部演奏する。
1月に行われる、3番の演奏会のチケットを買い求めた。前半は2番のコンチェルトである。