5月12日(日)の、ベートーヴェン「エロイカ」のワークショップに際し、講師の茂木大輔先生から、「よろしければ、ぜひこの映画をご覧になっておいてください」と、動画の紹介があった。
Simon Cellan Jonesという人が監督を務めた映画、「Beethoven's Eroica」である。
1804年6月に、ロブコヴィッツ公爵の宮殿で「エロイカ」が初演された時の模様を描いた映画だ。
BBCが放映したテレビ映画らしい。
弦は少人数。ベートーヴェンはオケの前に座って時に指揮をする。まだ耳はちゃんと聞こえているようだ。
聴いている人たちの表情には、賛否両様の反応が見られる。
1楽章の再現部手前のホルンを、弟子のリースが奏者が間違ったと言い、ベートーヴェンに叱られるエピソードも出てくる。
この曲が「交響曲」としてそれまでになかった誠に破天荒なものだったことを改めて感じさせられる映画だ。
3楽章の途中から、ハイドンが入室してきてこの初演を聴く。ハイドンはこの新しい音楽を認めたようで、「すべてが今日から変わる」とつぶやく。
ワークショップ記念と備忘のため、残しておく。