4、5日前、旧Twitterで、「#響曲の各楽章で一番好きなの」というハッシュタグを見つけた。
面白いのでちょっと考えてみた。
まず思いついた候補。
1楽章 モーツァルト プラハ
モーツァルト 40番
ベートーヴェン エロイカ
ベートーヴェン 第九
ブルックナー 9番
チャイコフスキー 悲愴
2楽章 シューベルト 未完成
ブルックナー 7番
チャイコフスキー 5番
3楽章 ベートーヴェン 第九
ブルックナー 8番
ブルックナー 9番
ラフマニノフ 2番
4楽章 ベートーヴェン 7番
チャイコフスキー 悲愴
シベリウス 2番
6楽章 マーラー 3番
1楽章はどれも有力候補でかなり悩むところ。モーツァルトをどこかに入れたいという気持ちは強いものの、やはりベートーヴェンの2曲やブルックナーの9番には対抗し難いところもある。
最終的には「エロイカ」にした。
2楽章は、ブルックナーの7番が強力だし、チャイコフスキーの5番も大変よくできた傑作だが、シューベルト「未完成」の魅力には抗しがたい。
3楽章は、ブルックナーの2曲が、2楽章で7番が落ちたし、どちらか採りたいところなのだが、いかんせん「第九」の3楽章が上回ると言わざるを得ない。
4楽章が案外難しい。通常の4楽章制のシンフォニーだとフィナーレであり、あれこれ傑作があるのだが、それだけに挙げればきりがなく、その中で突出したものを見いだすのが難しい。
強いて選べばベト7か。
5楽章、6楽章はマーラー。自分の葬儀には3番の6楽章、火葬に際しては2番の5楽章を流してほしいと昔から思っているので、「田園」の5楽章も割って入ることはできず、即決。
ということで、こうなりました。
1楽章 ベートーヴェン エロイカ
2楽章 シューベルト 未完成
3楽章 ベートーヴェン 第九
4楽章 ベートーヴェン 7番
5楽章 マーラー 2番
6楽章 マーラー 3番
7楽章以下 わかんない
ベートーヴェンが多すぎる感はある。再考するなら、1楽章か4楽章。1楽章でモーツァルトと差し替える、あるいは4楽章で「悲愴」と差し替える(今浦安で練習中だし)とも思うが、一応そのままとした。
こうして考えると、ブラームスがひっかかってこない。
ブラームスの4曲、それぞれの2楽章(緩徐楽章)は、甲乙つけ難いすばらしい音楽だし、それはそれぞれのフィナーレについても言える。ただ、楽章単位の勝負となると、ここで残った他作曲家の楽章を押しのける形になかなかならない。
ブラームスのシンフォニーは、4つの楽章をすべて並べた時の総合力で勝負するタイプなのかもしれない。
ドヴォルザークにも似たところがあるような気がする。8番や「新世界」には魅力的な楽章が少なくないが。