けさ、Facebookでフォローしているオフコース関係のページを見ていたら、「「オフ・コース1/僕の贈りもの」全曲メドレー」という音源が紹介されていた。
1973年6月にリリースされた、オフ・コースのデビューアルバムの収録曲11曲を、4分ほどのメドレーにしたものだ。
1974年のライブ音源とされている。
YouTubeの形になっているので、貼っておく。
これは大変興味深かった。
1973年、高校3年、1974年、大学1年だった私は、オフ・コースという存在を知らず、このアルバムのことも知らなかった。
このアルバムは、当然その後のオフコースファン歴の中で買い、何度も聴いてきているが、当時、彼らがこういうライブをやっていたんだ、と知ることができたのを貴重に思った。
「こういうライブ」。
私の印象だと、アルバム11曲をこのような短いメドレーにまとめあげるのは、相当ハイブロウなものに感じる。
そして、同時期に売れていた、チューリップや井上陽水、ユーミンなどに比べると、何というのか、売れることよりは自己の音楽を追求したいという姿勢が感じられる気がする。
また、もう1つ改めて痛感するのは、小田和正、鈴木康博の2人でのオフ・コースの独自の世界。
アルバムを聴いてもわかることだが、例えば小田さんの曲のメインヴォーカルを鈴木さんがとるケースがある。
小田さん、鈴木さんの2人がぴたっとくっついたコンビネーション。
本当に2人で自分たちがやりたい音楽をやっているという感じがする。
2人で作って2人で歌う。そんなデュオだったように思う。
(2人の共作の作品はほんの数えるほどしかないが、むしろそれだけにそう感じる)
そこからオフコースが5人になり、鈴木さんが去って4人になり、というその後の歩みは、もちろん彼らの歴史の必然という側面があると思うが、2人が5人になることで、「オフコース」のパワーバランスが変化していったことを、このメドレーを聴いて改めて思った。
私個人は、2人の時代を知らない。レコードを買い始めたのも、ライブに接したのも、5人時代からだ。
何故この1973年からトレースしなかったんだろう。
時は巻き戻せない。私は「オフコースファン」として「後発」だ。その事実は変えようがない。
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