naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

東直己「さらば愛しき女と男よ」を読み終えてしまった

1月に買った東直己氏の「さらば愛しき女と男よ」(光文社文庫)を読み終えてしまった。

前著「酔っ払いは二度ベルを鳴らす」にはまってしまい、続編の刊行に狂喜乱舞しつつ買ったのだった。

あんまりすぐ読み切ってしまうとつまらないので、この本は家のトイレに置き、休日にだけ手にとる、というルールを自分に課し、毎週末に、少しずつ少しずつ読んできた。

それが、とうとうけさ読了となってしまった。

今回も、爆笑のものもあれば、思わず笑みがこぼれるといったものもあり、楽しませてもらった。
何故、この人のエッセイにひかれるのだろうと考えた時、それはやはり、すべてが「酔っ払いの生態」を題材にしているからなんだろうな、と思った。自分にも思い当たるふしがあったり、共感できたりするからだ。
本作でも、「無念!」という作などは、飲んで帰る電車での乗り越しの話で、まったく、私でなければ、このエッセイをここまで深く味わえないだろうという自負(笑)を持って読んだものだ。

続刊が心から待たれる。