naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

初見(譜読み)大会

今日は午後から合奏。
本番から1週間。次の11月の定期演奏会に向けての第1回練習、初見(譜読み)大会である。

スメタナ      交響詩モルダウ
ボロディン     歌劇「イーゴリ公」より「だったん人の娘の踊り」「だったん人の踊り」
チャイコフスキー 交響曲第5番ホ短調

演奏会に向けての第1回の練習というのは、私は好きだ。
今日から半年後の本番に向けて、今回の曲で言えば、「モルダウ」の冒頭、小さな音をたてて落ちる水の雫が、今日の初回の練習。
これから、合奏を重ね、分奏を重ねて(パート練習もちょっとやって)、モルダウが最後に大河となってクライマックスを迎えるように、本番に至る。
そこまでのプロセスがオケ活動の楽しみだが、その第1回にいることで、本番の感慨もひとしおとなる気がするのだ。

本番翌週はお休みする人が多い。
それでも弦は、6・6・2・5・2と、まずまずの集まりだった。
打楽器も3人と気合いが入っている。この曲目で、トロンボーンがいなかったのが残念だった。

ヴィオラは今回、Fさんが都合でしばらく休むことになった(秋から復帰予定)ので、当面3人体制でのスタートだ。
Mさんが今日は欠席のため、Sさんと2人で弾いた。Sさんは既に今度の曲の楽譜を製本している。何とえらいのだろう!
私はバラで持って行った(恥)。Sさんの楽譜を使わせてもらう。

今日は団内指揮者のK氏の指揮で、順番に譜読み。チャイ5は、全曲通した後に1楽章と3楽章を返した。

モルダウ」。
この曲は、定期演奏会でとりあげるのは初めてだが、過去に小学生向けの音楽教室を何度かやった際に、演奏している。
ともかく疲れる曲だということはその折に身にしみているのだが、久しぶりに弾いて、「やっぱり」。
ヴィオラとしては、前回の「田園」に続いてまた川の音楽なのだが、「田園」が小川のほとりだったのに対して、さすがにこっちは大河。
川の場面は、めまぐるしい分散和音の連続だ。「ライン」や「嵐」では、激しいキザミの連続に、右腕がつりそうになったが、この分散和音は、左手のヒジから先のところがつりそうになる。
途中、農民の踊りの部分と月光の場面は気楽に弾けるが、それも束の間、また川の流れが始まると分散和音。そして、最後のクライマックスになるとキザミまで加わる。両腕が壊れそうだ。
前プロがいきなりこれだもんなあ。
まあ、一連の分散和音は、いいエチュードだと思って、コツコツさらうしかない。

「だったん人」。
この曲は、昨年6月にN響定期演奏会で聴いた(指揮:タン・ドゥン)。
その時、こういう曲は、浦安に向いているのではないかと思い、今回の選曲にあたって、候補曲の募集があった時にエントリーしておいたのだが、それがうまいこと最後まで残った。
個人的には演奏経験がなく、文字通りの初見である。
モルダウ」の後だと、譜面ヅラはずっと平明。白い音符が多い(笑)。
まあ、気楽に弾ける。
伴奏音型を延々と弾き続けることが多いが、それも同じ音の繰り返しがしばしば出てくるので、小節に番号をふっておかないと、どこまで弾いたかわからなくなってしまう。
そこをきちんとして、曲に慣れれば、まあ楽しく弾けそうな気がする。

そして、メインのチャイ5。
浦安オケとしては、95年3月の定期演奏会以来の再演となる。
私が入団して最初の本番がこの曲だった。
この曲は、他オケでも2、3回弾いている。最近では、津田沼ユニバーサル交響楽団で弾かせて頂いた。
これも疲れる曲ではあるが、チャイコフスキー独特の美しいメロディーをヴィオラも弾かせてもらえる場面が少なくないので、ベートーヴェンブラームスあたりとはまた違ったやり甲斐がある。
3楽章と4楽章の細かい音符、特に4楽章に出てくる#4つのホ長調は弾きづらいので、しっかり練習しないといけない。

ということで、とりあえず譜読み終了。来週以降もぼちぼちとやっていきます。

※今日の練習往復のレコード
   バーンスタイン チャイ5(SONY盤)
   カラヤン モルダウ(67年録音DG盤)
   バーンスタイン=ロンドン響 マーラー2番