豊真将は、立ち合い左前まわしに手がかかると、そこからよく前に出て、大真鶴を寄り切った。こういう相撲を今後更に磨いていけば、上位でもとれるだろう。
守りの意味での低い体勢からの脱皮がうかがえるのが頼もしい。
守りの意味での低い体勢からの脱皮がうかがえるのが頼もしい。
1敗の平幕力士が3番続けて土俵に上がったが、3人目の栃乃花は、岩木山の圧力を恐れたか、左に変わり気味の立ち合いが悪く、岩木山ペースの相撲となってしまい、2敗。
好調なだけに、まともにいっていれば違った展開になったかもしれないが、自分で墓穴を掘った格好。
好調なだけに、まともにいっていれば違った展開になったかもしれないが、自分で墓穴を掘った格好。
出島が今日は頭からいい当たりで出足よく時天空を下した。出島にはこういう相撲をもっと見せてほしいのだが。
把瑠都は琴光喜に完敗。
今日も立ち合い引っ張り込むようにいったが、さすがにこれは関脇には通じない。
相手が肩越しに上手をとりにきたことで、琴光喜としてはすぐ中に入れた。あとはさすがにスピードで勝った。
把瑠都としては、甘さが出たという他はない。
やはり、案外立ち合いから前に出る圧力がない。
これだけの身体であれば、立ち合いにもっと身体ごとぶちかまして、突き放して相手の体勢を崩し、そこから自分充分に組む手順を考えるべきだろう。
下で通じても、ある程度以上の相手には難しい、という相撲。
それにしても、昨日今日、敗れての把瑠都の笑顔(苦笑なのだろうが)が気になる。もっと悔しがり、今度こそはという顔を見せてもらいたい。
今日も立ち合い引っ張り込むようにいったが、さすがにこれは関脇には通じない。
相手が肩越しに上手をとりにきたことで、琴光喜としてはすぐ中に入れた。あとはさすがにスピードで勝った。
把瑠都としては、甘さが出たという他はない。
やはり、案外立ち合いから前に出る圧力がない。
これだけの身体であれば、立ち合いにもっと身体ごとぶちかまして、突き放して相手の体勢を崩し、そこから自分充分に組む手順を考えるべきだろう。
下で通じても、ある程度以上の相手には難しい、という相撲。
それにしても、昨日今日、敗れての把瑠都の笑顔(苦笑なのだろうが)が気になる。もっと悔しがり、今度こそはという顔を見せてもらいたい。
千代大海は、昨日因縁の露鵬の弟、白露山。
白露山の場合、上位戦で、なかなか「こう勝ちそうだ」というイメージがわかないのだが、今日もそうで、千代大海の相手をよく見ての突きに、まったく一方的な結果。
千代大海は、今場所は引きがほとんど出ていないし、先場所星だけは勝ち込んでいた時よりは、ずっと内容がいい。
白露山の場合、上位戦で、なかなか「こう勝ちそうだ」というイメージがわかないのだが、今日もそうで、千代大海の相手をよく見ての突きに、まったく一方的な結果。
千代大海は、今場所は引きがほとんど出ていないし、先場所星だけは勝ち込んでいた時よりは、ずっと内容がいい。
白鵬は、稀勢の里に、速くかつ厳しい相撲をとった。
立ち合いから右四つに持ち込めなかったのは誤算かと一瞬思ったが、リプレイを見ると、むしろ白鵬の方から左四つに組みにいったふしがある。
相手充分の左四つにいき、かつ右上手もとらせ、そこからどう盛り返せるかを試したかのような取り口であった。
左四つに渡り合いながら、そこから止まらずに動いたのは白鵬の方。充分な左四つで、かつ右上手もとった稀勢の里に、次の攻めに移るいとまを与えなかった。
稀勢の里の右上手を切ってもろ差しになったうまさ、腰を充分落としての一気の寄り。
稀勢の里がスピードのある方ではないのだが、それも含めて、地力の差と言う他はない。
立ち合いから右四つに持ち込めなかったのは誤算かと一瞬思ったが、リプレイを見ると、むしろ白鵬の方から左四つに組みにいったふしがある。
相手充分の左四つにいき、かつ右上手もとらせ、そこからどう盛り返せるかを試したかのような取り口であった。
左四つに渡り合いながら、そこから止まらずに動いたのは白鵬の方。充分な左四つで、かつ右上手もとった稀勢の里に、次の攻めに移るいとまを与えなかった。
稀勢の里の右上手を切ってもろ差しになったうまさ、腰を充分落としての一気の寄り。
稀勢の里がスピードのある方ではないのだが、それも含めて、地力の差と言う他はない。
魁皇と琴欧州、今一つ同士の対戦は、琴欧州が今場所一番のいい相撲をとった。
立ち合いすぐ左上手に手がかかったし、外四つながら右上手もほぼ同時にとっている。
外四つの体勢に構わず一気に出ての圧勝。
それにしても、やはり魁皇は、四つで相撲がとれない。得意の左を差し、右も入りながら、これだけ何もできずに下がるしかなかったのは、腰かどこか傷めているのではないか。もしくはもう力そのものがないのか。
立ち合いすぐ左上手に手がかかったし、外四つながら右上手もほぼ同時にとっている。
外四つの体勢に構わず一気に出ての圧勝。
それにしても、やはり魁皇は、四つで相撲がとれない。得意の左を差し、右も入りながら、これだけ何もできずに下がるしかなかったのは、腰かどこか傷めているのではないか。もしくはもう力そのものがないのか。
朝青龍に安馬は、安馬の頑張りを期待したい一番。
右腕に不安を抱える横綱だけに、安馬が横綱の右腰にくいつけたら、と思っていたが、立ち合いからは、すべてに横綱が勝った。
ともかくスピードが違い過ぎる。立ち合い一合から、すぐ右四つ。横綱から作った形であり、左上手充分。安馬は上手がとれない。この逆にならなければ勝機はないのだが、「この相手にはこうとる」という事前のイメージの差であろう。
安馬も一度では土俵を割らないねばりは見せたが、そこまで。
依然として、朝青龍の右腕がどの程度の状態なのかは、8日間見てきてまだわからない。
しかし、仮に状態がよくないとしても、それを補ってこれだけ危なげない相撲を重ねてきている今場所の相撲内容は、ここ数場所に比べると充実していると言わざるを得ない。
右腕に不安を抱える横綱だけに、安馬が横綱の右腰にくいつけたら、と思っていたが、立ち合いからは、すべてに横綱が勝った。
ともかくスピードが違い過ぎる。立ち合い一合から、すぐ右四つ。横綱から作った形であり、左上手充分。安馬は上手がとれない。この逆にならなければ勝機はないのだが、「この相手にはこうとる」という事前のイメージの差であろう。
安馬も一度では土俵を割らないねばりは見せたが、そこまで。
依然として、朝青龍の右腕がどの程度の状態なのかは、8日間見てきてまだわからない。
しかし、仮に状態がよくないとしても、それを補ってこれだけ危なげない相撲を重ねてきている今場所の相撲内容は、ここ数場所に比べると充実していると言わざるを得ない。
朝青龍と把瑠都との対戦は、把瑠都がもっと勝ち込むか、休場者が出ない限りなさそうだから、残る対戦相手からすると、朝青龍として警戒すべき相手は、白鵬と栃東くらいだ。
全勝が可能なほどの好調とは思えないので、このどちらかに星を落とすことはありうる。
それまでに、調子を上げてきている白鵬が星を落とさず、千秋楽結びまでいけば、優勝争いも盛り上がるだろうし、白鵬の横綱昇進も現実味を帯びてくる。
全勝が可能なほどの好調とは思えないので、このどちらかに星を落とすことはありうる。
それまでに、調子を上げてきている白鵬が星を落とさず、千秋楽結びまでいけば、優勝争いも盛り上がるだろうし、白鵬の横綱昇進も現実味を帯びてくる。
ともかく、今の全勝、1敗力士には、とりこぼしなく、終盤戦に向かってほしいものだ。