↑1,000本目で初めて見出しを使ってみました。
夕方、散髪に出かけた。
いつも行く、近所のPという店である。
いつも行く、近所のPという店である。
それにしても、昨日までの雨が上がって、文字通り五月晴れの今日、外を歩いていても本当に、暑からず寒からず、気持ちがいい。
さて、このPは、いつ行っても店内にジャズを流している。
今日も、シートに座ると、女性のヴォーカルが心地よく聞こえてきた。
私がジャズを聴くのは、ここに来た時くらいだ。
髪をいじられながら聴くジャズは、非常に気持ちがいい。
特に、今日のように、まだ外が明るい夕方、これから日が暮れていく、という時間帯に、ジャズの雰囲気がぴったりはまる気がする。
今日も、シートに座ると、女性のヴォーカルが心地よく聞こえてきた。
私がジャズを聴くのは、ここに来た時くらいだ。
髪をいじられながら聴くジャズは、非常に気持ちがいい。
特に、今日のように、まだ外が明るい夕方、これから日が暮れていく、という時間帯に、ジャズの雰囲気がぴったりはまる気がする。
そうやって聴いていた、曲名もアーティスト名もわからないジャズの、ある部分で、ピアノがキラキラとした感じの細かく素早い分散和音で下降した。
それが、この上なく美しく私の耳に届いた。
それが、この上なく美しく私の耳に届いた。
それを聴いた瞬間に、ふと思った。
これまでの楽器の歴史の中で、鍵盤で弾く楽器は、ピアノ以外にもたくさんあったけど、ピアノがこうやって残ってきたのは、何と言ってもやっぱり「音」が美しいからなんだろうな。
・・・と。
オルガン、ハープシコード、チェレスタ、オンドマルトノ・・・。
どれも、今でもしかるべき場、しかるべき音楽では使われている鍵盤楽器だが、やはりピアノが圧倒的にトップシェアだ。
構造上、広い音域、強弱の幅が確保されており、タッチの弾き分けを一番反映できる、とは、よく言われることだが、それより何より、「音そのものの美しさ」、弦をハンマーで叩く音が、広く人の心をとらえてきたからだろう。
どれも、今でもしかるべき場、しかるべき音楽では使われている鍵盤楽器だが、やはりピアノが圧倒的にトップシェアだ。
構造上、広い音域、強弱の幅が確保されており、タッチの弾き分けを一番反映できる、とは、よく言われることだが、それより何より、「音そのものの美しさ」、弦をハンマーで叩く音が、広く人の心をとらえてきたからだろう。
そのジャズの、下降音型を聴いて、そんなことを思ったのだった。
そう書きながら、私は、ピアノの音については、ちょっと屈折した思いがある。
だいぶ前に、音楽「自分史」のカテゴリーで書いたが、私は、子供の頃から習って好きだったピアノのレッスンを中学卒業前にやめた。
一時はピアノの道に進めれば、と、今から思えば身の程知らずな思いも持っていたこともあって、このことではだいぶ悩んだ。
もちろん、今では、普通の大学に行ってこうして一般企業に就職したことに何の後悔もない。
ただ、心の奥底のどこかに、自分はピアノで挫折した、という心理が眠っているのかもしれない。
だいぶ前に、音楽「自分史」のカテゴリーで書いたが、私は、子供の頃から習って好きだったピアノのレッスンを中学卒業前にやめた。
一時はピアノの道に進めれば、と、今から思えば身の程知らずな思いも持っていたこともあって、このことではだいぶ悩んだ。
もちろん、今では、普通の大学に行ってこうして一般企業に就職したことに何の後悔もない。
ただ、心の奥底のどこかに、自分はピアノで挫折した、という心理が眠っているのかもしれない。
ピアノの音を苦痛に感じることが時にあるのだ。硬質の音だから、耳にさわるところがあるのは確かで、疲れている時には向かないと思うことがある。
何かクラシックを聴こうかな、という時に、ピアノコンチェルト、ピアノのソロ曲に意識がまず向くことはない。やっぱり、オケ曲や室内楽が中心になる。
まあ、そういう時ばかりでなく、時々はむやみにショパンやシューマンが聴きたくなることもあるのだが。
何かクラシックを聴こうかな、という時に、ピアノコンチェルト、ピアノのソロ曲に意識がまず向くことはない。やっぱり、オケ曲や室内楽が中心になる。
まあ、そういう時ばかりでなく、時々はむやみにショパンやシューマンが聴きたくなることもあるのだが。
ただ、今は、自分が日頃弾いていることもあるだろうが、ピアノの音よりは、弦楽器の音の方が、生理的にしっくりくる。
しっとりしているし、神経にさわるところはない。
しっとりしているし、神経にさわるところはない。
個人的にはそうだが、それでも、クラシックだけでなく、広く色々なジャンルの音楽に使われている点では、やっぱりピアノが楽器の王様だろう。
ピアノの強みは、やはり単独で音楽を作れることだ。
例えばヴァイオリンでも、それ一本で演奏できる音楽は限られている。やはりピアノやオケとの共演でこそレパートリーは広がる。
しかし、ピアノは、一台だけでも音楽を構築できるし、伴奏にまわることもできるし、コンチェルトのソロ楽器にもなれる。ジャズではまず欠かせないポジションだし、汎用性において、圧倒的だと思う。
ピアノの強みは、やはり単独で音楽を作れることだ。
例えばヴァイオリンでも、それ一本で演奏できる音楽は限られている。やはりピアノやオケとの共演でこそレパートリーは広がる。
しかし、ピアノは、一台だけでも音楽を構築できるし、伴奏にまわることもできるし、コンチェルトのソロ楽器にもなれる。ジャズではまず欠かせないポジションだし、汎用性において、圧倒的だと思う。
髪を刈られながら、そんなことを思いました。
(追記)
過去に「床屋」シリーズというのを書いてます。
1,000本記念に(ってわけじゃないですが)ご紹介しておきます。
過去に「床屋」シリーズというのを書いてます。
1,000本記念に(ってわけじゃないですが)ご紹介しておきます。
床屋1~Pのこと
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18955881.html
床屋2~床屋歴と、ある出来事
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18957712.html
床屋3~思い出す落語
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18958407.html
床屋4~ハンダース
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18959619.html
床屋5~かゆいところはありませんかの不思議
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18960809.html
床屋6~未曾有の危機
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/37376451.html
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18955881.html
床屋2~床屋歴と、ある出来事
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18957712.html
床屋3~思い出す落語
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18958407.html
床屋4~ハンダース
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18959619.html
床屋5~かゆいところはありませんかの不思議
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/18960809.html
床屋6~未曾有の危機
http://blogs.yahoo.co.jp/naokichivla/37376451.html