naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

いつの間にか二児の父

不動産投資や先物取引の勧誘電話。
色々なダイレクトメール。

どうして、こっちの電話番号や住所を知ってるのか、というと、例えば、会社の従業員名簿、大学や高校の同窓会名簿などが売買されているかららしい。

郵便物の封筒をそのままゴミに出すと、そのゴミを漁って、封筒を持ち去っていく輩もいると聞いたこともある。

個人情報については神経質な時代になった。

私の会社でも、昔は、各従業員の住所や電話番号が記載された名簿を毎年作って配っていたが、冊子の形の名簿はやめてしまい、社内のネット上に開示されている従業員名簿は、所属部署のみの表示だ。
昔は、社内報に、従業員の住所変更のお知らせだとか、誰が結婚したとか、誰に子供が生まれたとかも載っていたものだが、今は一切なくなった。
だから、例えば新しい上司に年賀状を出したいと思って、住所がわからないから人事部に問い合わせても、教えてくれなくなった。

自宅に届いた郵便物の封筒は、破いたりシュレッダーにかけたりしている。

それでも、あいにく同じところに20年以上も住んでいるので、昔流出したデータであっても、そのDMは届いてしまうし、電話はかかってしまう。

住所の表示の仕方(マンション名を明示してあるか、していないかなど)で、どの名簿から漏れたものかがわかることもある。
あ、これは、従業員名簿を売った(もしくは盗んだ)奴がいるな、とか。

ところが、1年くらい前からだろうか、どこで流出情報が曲がったのか、理解に苦しむ現象が起きた。

私に息子が2人いるらしいのだ。

現実には私には子供がいないのだが、私の住所、私の姓に続けて、「弘之」「貴大」という名前の記されたDMが届くようになった。

今日も届いた。「日経進学Navi」という冊子だ。弘之名、貴大名で1冊ずつ届いた。

時々こういうのがくる。前にきたのはもう捨ててしまったので、同じところからか忘れたが、ともかく、予備校とか学習塾とか、そんなたぐいのところからだった。

要は、私に、受験世代の息子が2人いる、という設定になっているのだ。
住所と私の姓は、何かの名簿から漏れたのだろうが、どうして子供がいることになってしまったのか・・・。

不思議だ。

一度、その手の勧誘電話がかかってきたことがある。
確か、「タカヒロ君の勉強の方はいかがですか」とか聞いてきた。
たまにくるDMを不思議に思っていたので、ちょうどいいと思って、「どこでこの電話番号を知ったんですか」「うちには子供はいないんですが、その子供の名前はどこから情報を得たんですか」と聞いたら、すぐ電話を切った。

不思議だ。

その業者の側にしても、ありもしない子供の名前を捏造して、DMを出したり勧誘電話をしたって、全然意味がないわけだから、業者が名簿を手にした時点で、「私の息子」の名前がくっついていたとしか考えられない。

つまり、教育関係の業者に名簿もしくはデータを売る時、独身者や夫婦だけの家族のデータは金にならないから、売る側が、適当な子供の名前を追加して売りさばいている、ということなんだろうな。

とすると、業者も不確かな情報に踊らされている面があり、気の毒な気もする。