naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

合宿日誌~練習編 2日目(2月10日) (3)

まだまだ続く初見大会

日 時 : 08年2月10日(日) 19:00~22:00
場 所 : ホール
指 導 : 本番指揮Ya先生
内 容 : 合奏
曲 目 : 後記
弦人数 : 6・5・2・6・3
弓の毛 : ドンファンで1本、第九で1本。

初見大会もいよいよ佳境に。

弦トレーナーのYo先生(ヴァイオリン、N響)が到着。セカンドの後ろで、一緒に演奏していただくことになった。
先生は、この日の15:00開演で、定期演奏会の本番があった(チョン・ミュンフン指揮。メシアン「キリストの昇天」、ブルックナー7番)。
終演後、NHKホールから、車でアクアラインを通って駆けつけて下さったのだ。
ありがとうございます!
(あ、ちなみに、私、以前、チョン・ミュンフンに顔が似てると、ある指揮者から言われたことがあります)

   R.シュトラウス 死と変容
     以前、我々のオケで、市民演奏会の時に一度とりあげかかって、あまり
     に難しくて挫折、別の曲に変更した前歴がある曲。
     Ya先生が、「最後のコラールはいい練習になるから」と、練習番号Xか
     ら最後までを演奏。

  モーツァルト ホルン協奏曲K447 1楽章
     団員のHさんのソロで。

  R.シュトラウス ドン・ファン
     オーボエのH団長の熱烈なリクエストによる選曲だが、こんな曲、弾け
     るんかいな、と不安いっぱい・・・。
     大体、日頃あんまりなじみがなく、曲そのものをよく知らないのだ。
     楽譜を見ると、案の定じゃないかー・・・。冒頭から、上がったり下が
     ったり、ジェットコースターみたいな楽譜だ。
     Ya先生が、「テンポの伸縮はあるけど、基本的には2分の2の音楽だか
     ら」とおっしゃる。
     そうか、がんばってついていこう。
     ・・・がんばった。わけがわからんながら、落ちかかっては持ち直し、
     落ちては何とか這い上がり・・・。
     途中、曲頭の動きが戻るところで、Ya先生が、声を出して合図を送っ
     てくれたのに、それがそこだとわからず、1拍ずれてデカい音で弾いて
     しまった。思わず先生も指揮を止めて、笑われてしまった(汗)。
     H団長垂涎のオーボエソロは、さすがにすばらしかった。
     練習番号Uの先あたりまでで、終了。

   ベートーヴェン 第九 3楽章から4楽章の歌が出る直前まで
     「ドン・ファン」の大騒ぎの後、Ya先生が「ちょっと落ち着こう」という
     ことで、「第九」の3楽章を。
     大みそかに4楽章は弾いたが、3楽章は久しぶりに弾いたなあ。
     ニ長調3拍子の第2主題は、やっぱり気持ちがいい・・・。
     この曲ではちょっと嬉しいことがあったのだが、それについては後で。

   モーツァルト 協奏交響曲K297b 1楽章
     これも、私の偏愛曲。
     ファゴットはK先生、あとは、団員のソロ。オーボエH団長、クラリネ
     ットNさん、ホルンHさん、Kiさん、Kaさん。

   ブラームス ヴァイオリン協奏曲 1・2楽章
     いよいよ、Yo先生のソロで、ブラームス
     この曲は、同じYo先生のソロで、05年5月の定期演奏会でとりあげた。
     3年前の2月の合宿。同じこの「川きん」で、ソロ合わせをやったのが懐
     かしく思い出される。

   ウェーバー ファゴット協奏曲 1楽章
     次は、大御所、K先生のソロで、待望のウェーバー
     個人的にはよく知らない曲だが、昨日譜読みをしてあったので、何とか
     なった。

         休憩

  モーツァルト ジュピター 2楽章

  モーツァルト ピアノ協奏曲K466 1楽章
     ピアノ専攻のコントラバスのNさんが、この曲が大好きだということで
     実現。
     これもパート譜がなかったようだが、ヴァイオリンのUさんが、スコア
     を切り貼りした労作の楽譜が配られた。弦セクションだけの楽譜で、弦
     がないところは、ピアノのソロ譜が貼ってある。
     そういう楽譜でも、さすがにバルトークと違って、モーツァルトだと多
     少気が楽だ。
     ピアノ・コンチェルトをやる機会が日頃なかなかないから、楽しかった。

   シベリウス 交響曲第2番 4楽章の結尾部
     さて、もう時間がない。
     「金管の出番が少なくて申し訳なかったから、最後に金管のためにシベ2
     の最後を」ということで、練習番号Sから最後まで。本当に曲締めの最後
     の最後の部分を盛大に鳴らして、長時間の初見大会もめでたくお開き。

初見大会、大変勉強になった。
曲により、どれだけ周囲に気を配れるかがずいぶん違う。曲そのものの難易度、自分の経験度・・・。
そもそも、これだけ多くの曲をあれこれ弾く機会はめったにないわけで、アンサンブルの訓練として貴重な経験になった。

それにしても、今回は、ピアノ、ヴァイオリン、フルート、ファゴット、ホルン、協奏交響曲と、多様なコンチェルトを楽しむことができた。スッペではチェロのソロも聴けたし。
うちのオケも、コンチェルトを弾ける、あるいは吹ける腕達者の団員が何人もいて、大したものだ。
それに加えて、トレーナーのプロの先生にソロをお願いしてのコンチェルトまでできたし、更に、先生方には、コンチェルト以外の曲ではオケに加わっていただいた。
何と、ぜいたくな合宿なんだろう!

用意された楽譜は、他にもまだまだあった。

個人的には、予定曲のリストに、ディーリアスの「春初めてのカッコウを聞いて」があるのを知って、驚喜していたのだが、とうとうチャンスなし。
楽譜を用意した、フルートのKさんと二人で、嘆いたのだった。
何とか、来年の合宿で!

あと、プッチーニの「ボエーム」もあったのだが、これも弾いてみたかった。

そんな、若干の思いを残しつつ、2泊目、最後の夜も、宴会へ。

日帰り予定のヴィオラのStさんは、初見大会の途中で出て、最終の上り電車で帰ると言っていたのだが、弾いていて興が乗ったのかな? 
結局最後までいて、帰れなくなってしまった。急遽泊まりに決定。
宴会に出られることになったから、それはそれでよかったのでは?