naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

サイドギターとヴィオラ

謡曲育ちである。

昭和41年、小学校5年の年は、加山雄三がブレイクした。

そして、翌昭和42年、小学校6年の年に、グループサウンズ(GS)の大ブームが起こった。

ブルー・コメッツ、スパイダース、タイガース、テンプターズワイルドワンズ、カーナビーツ、ゴールデンカップス、オックス、ヴィレッジ・シンガーズジャガーズ、パープル・シャドウズ、シャープ・ホークス、スウィング・ウエスト、サベージ・・・、まだいくらでも挙げられるぞ。

GSの標準的な編成というと、楽器を持たないメインヴォーカル、ドラムス、リードギターサイドギター、ベース。あと、キーボードがいる場合もあった。

中学に入って、親にねだって、クラシック・ギターを買ってもらった。
クラシック・ギターは、教育テレビの「ギター教室」を見ながら少しずつおぼえた。

その内、コードブックを買って、コードをジャカジャカと鳴らしながら歌を歌うことも始めた。
折からのフォークソングブームもあって、自分にとってのギターは、クラシックよりは、歌謡曲やフォークを歌うためのものになっていった。

中学校では、音楽室にエレキギターが置いてあったので、それをさわることもあったなあ。

当時やっていたピアノと違って、ギターはちゃんと習ったわけでもないので、難しいことはできない。
つまり、GSで言えば、ソロを弾くリードギターは無理だ、と思いながら弾いていた。
もし自分がバンドをやるなら、サイドギターだな、と。

もう40年くらい前の、そんなことを、昨日だったか、何故か思い出していたのだが、そこでふと気がついた。

ヴィオラって、要するにサイドギターだよね。
リードギターは、ファースト・ヴァイオリン。

自分がやるならサイドギター、と思っていた中学の時から、4、5年を経て、大学に入ってオケで楽器を始めた時、ヴァイオリンでなくヴィオラを選んだ・・・。

これって、やっぱり、何か、必然的なつながりがあるんだろうな。
性格。好み。

GSと、オケの弦楽セクションに、共通項を見つけたのだった。

でも、いい歳になっちゃってはいるものの、いっぺん、バンドってやってみたいものだ。
エレキギター、買うかな。安いのでいいから。
あくまで、サイドギターね。