naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

母校の制服を見ながら

このところ、木更津の実家に帰ることが多い。

実家の近くには、私の母校である、県立木更津高等学校がある。
(千葉真一中尾彬浜田幸一浜田靖一はOBである)

木更津駅から実家への道すがら、現役の後輩たちが歩いているのをよく見かける。

男子の制服は、黒の学生服、女子の制服は、紺のセーラー服だ。

私が在学していたのは、71年4月から74年3月、もう40年近く前のことになるが、その当時からまったく変わっていない。
男子が、襟につける、学年を示すバッジ(1年生はえんじ色、2年生は緑、3年生は青)も当時のままで、懐かしい。

後輩たちの制服姿を懐かしく見ながら、ふと思い出すのが、私が在学中の、「制服制度廃止」論議のことである。

私が1年生の時だったと記憶するが、生徒会か何かの会議の中で、「制服を廃止してはどうか」という意見が出た。

大学では、まだ学生運動が盛んだった時代。
個人的には、この意見は、非常に唐突な感じを受けると同時に、リベラルな発想だなあ、と感じたのをおぼえている。

確か、その後、「制服制度廃止検討委員会」とか言う、専門の委員会ができたと記憶する。

提案の趣旨としては、「制服の全面廃止」ではなく、あくまで「制服制度」の廃止であって、今の制服を着たい生徒はそれでよい、とするものだった。

当時、県内に、制服を廃止した高校があり、そこに経緯や現況を聞きに行く、という話もあった。

この問題は、教師たちも交えて、ずいぶん議論されたと記憶するが、結局、私の在学中には結論が出なかった。

そして、今もって、後輩たちが、皆同じ制服を着て歩いているのを見るに、どうやら、あの運動は、どこかの時期で立ち消えになったのだろう、と推測する。

しかし、今の時代の高校生が、全員同じ制服を素直に(従順に)着ている、というのは、私から見ると、何か不思議な気もする。

こんなお仕着せの制服を着るのはイヤだ、もっと個性を認めろ、みたいな意見は出ていないのだろうか。
私の在学当時よりは、そんな風潮が高まっていてもおかしくはないと思うのだが。

少なくとも、これは以前から思っていることだが、学生服とセーラー服っていうのは、どんなものだろうか。

だって、両方とも、軍服をルーツにしたものでしょう?

今の時代まで、そういうものが残ってきている、というのは、我が母校に限った話ではなく、もはや時代錯誤と言えるように思うのだが・・・。
(あ、セーラー服は、別の意味で生き残っている面もあるかもしれないけど(爆))

デザインくらい、変えてもいいのに、と、母校の後輩たちを見ながら、時々思うのである。