来年は、テレビ界でも、「いいとも」が終わり、「はなまるマーケット」も終わる。
うーん、時代の変わり目なのか?
こうなると、「ゴルゴ13」と「こち亀」にはまだまだがんばってほしいが。
「あぶさん」は、1973年からの連載だが、その最初から読んでいたわけではない。
だから、「あぶさん」は途中から読み始めた。
1983年から、千葉の現場事務所勤務になり、独身だったので事務所2階の宿舎で生活していたが、休日によく行った、事務所近くの食堂に、「あぶさん」の単行本が全巻揃っていた。
この店に行くたびに、第1巻から自分が知っているところまでを少しずつ読んだものだ。
以後、単行本は自分でも全巻買い揃えた。
大学時代から没頭して読んだ「ドカベン」が、野球そのものの勝敗中心の内容だったのに対して、「あぶさん」の方は、当時弱小球団だった南海ホークスが舞台だったこともあってか、「大虎」を中心にした、野球選手以外の登場人物が織りなす人間ドラマの世界。
安武が、50を過ぎ、60になってもまだ現役生活を続けていることには、途中から違和感があった。
その意味では、引退してまだ4年のこの時期に連載終了となることに、物足りなさを感じる。
と言うか、腑に落ちないのだ。
前号までに、安武の退団についてはまったくふれられていない。
すると、10月末、秋季キャンプ前日に、王会長と安武がヤフオクドームで語る回想シーンから始まっている。
ここで、シーズン4位の責任をとって、助監督の安武が退団を申し出る。
退団記者会見までが、回想シーンの一環の1コマでかたづけられてしまっている。
どうも違和感があるな。
連載終了が既定のことだったなら、どうして、シーズンが終わった時点のもっと前の回でそれが描かれなかったんだろう。
(秋山監督がユニフォームを脱がなかったのに、就任してまだ1年の助監督が引責辞任するというのも変)
(秋山監督がユニフォームを脱がなかったのに、就任してまだ1年の助監督が引責辞任するというのも変)
このテーマもまだ道半ば。前々号の「鷹の選択」と称する回では、景虎がいずれ投手に復帰する可能性にもふれられていた。
選手としての第二の野球人生を、父安武がどう支えて行くのか、と期待していたのだが、完結までの残り3回では、とてもまとまらないのではないか。
それやこれや考えると、この連載終了は、非常に唐突に思えるし、実際にも何かの事情で急に決まったのではないか、という気がしてくる。