naokichiオムニバス

68歳、ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

オケ練日誌~本番指揮者の初合奏

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  お昼は、新浦安駅湾岸そばで、コロッケそば。



日 時 : 2014年1月19日(日) 13:30~17:00
場 所 : 美浜公民館音楽室
指 導 : 本番指揮者N先生
内 容 : 合奏
曲 目 : ベルリオーズ、グノー、フランク(1・3・2楽章)
弦人数 : 7・6・5・6・3
弓の毛 : 1本(ベルリオーズ)

2014年1回目の合奏練習(先週は分奏)。

本番指揮者、N先生の指導による初めての合奏でもある。

N先生には、これまでもトレーナーとして何度かご指導いただいてきたが、今年5月の定期演奏会で、初めて本番の指揮をお願いすることになった。

まず、ベルリオーズの「ローマの謝肉祭」から。

1回通した後、まず言われたのが、「この曲は、フランス人が見たローマの謝肉祭ですが、皆さんの演奏は、日本人が見たお祭りみたいになっています」。

どこからそうなっているかというと、まず、真面目過ぎるという指摘。

「真面目過ぎる」は、どの指導者にも言われる、浦安オケの抜きがたいキャラクターのようだが、N先生が言われているのは、また別の意味もあるようだ。

今回、ベルリオーズ、グノー、フランクと、フランスプロなのだが、フランス音楽の演奏としては、真面目過ぎる、と。

8分の6を1小節ずつ勘定するのでなく、4小節単位、あるいはもっと長くとらえて、流れるように演奏すべきだとのこと。

また、この序曲は、終始「裏をかく」書き方がされているので、それも身につけていく必要があるとのことだった。

続いて、グノーの「ファウスト」のバレエ音楽

オケが合奏に使っているパート譜はカルマス版だが、どうも色々間違いがあるらしい。

スコア自体も色々なものがあるそうだ。

とりあえず、スコアはオイレンブルクのものを基準にして、各パートで楽譜を見直しておいてほしい、と指示があった。

7曲の組曲を順番に。

ここでも、音楽を長いフレーズでとらえるようにたびたび言われた。

また、フランス語を母国語とする作曲家の作品は、やはりその言語にもとづく音楽になっており、ドイツ語圏の作曲家の音楽とは違うそうだ。

フランス語の場合は、語尾の部分で色々動くのが、ドイツ語やチェコ語などとは違うとのお話だった。

これも、フランス語自体に堪能になるということでないにしても、感覚としてはおぼえていく必要があるとのこと。

うーむ。

長く、流れを作って、という指示をたびたび受けながら進んでいくと、7曲目などは、確かに、何だか「地団駄を踏んでいる」ような感じの音楽になっているな、と感じる。

この曲でも、そんなにムキにならずに、さらっとできたらいいのだろう。

ヴィオラの一員として、個人的には、バンドにおけるサイドギターの感覚で弾いていきたい。

休憩の後、フランクのシンフォニー。

まず、1楽章から。

通した後、しばらくN先生からお話の時間。

「この曲は、何をやっているのかわからない演奏になりがちです」。

それを避けるためには、曲について、全員が共通の認識を持った上で演奏する必要がある、ということで、しばらく1楽章についての説明があった。

まず、最初の序奏、頭から12小節の間に、1楽章から3楽章までの主題が全部出てくる、という指摘。

冒頭の循環動機は、神に祈りを捧げる、という意味のものなのだそうだ。

以後、色々説明を受けながらの返し練習。

まだまだ色々教えていただくことはありそうだが、それは、さしあたり来月の合宿でゆっくり、ということになりそうだ。

この曲の特徴の一つである、転調については、フランクがオルガニストであったことと関係があるのだそうだ。ブルックナーも同じ特徴があるとのこと。

次に3楽章。

最後に2楽章。これはほぼ通した程度で終わった。

来週も、N先生の合奏。フランクが中心となる予定。

以下余談。

帰宅してから、「新版クラシックCDの名盤」(文春新書)を読んでいたら、フランクの交響曲のページに、中野雄氏がこんなことを書いている。

このシンフォニーは、初演の時には不評だったそうなのだが、グノーからは「作曲者が無能であることを、自ら肯定した作品」と悪態をつかれたとのこと。

今回、我々、そのグノーのバレエ音楽を、フランクの前に演奏するんだよな。

グノーに相当恨まれそう・・・(笑)。

あんな奴の音楽と俺の音楽を一緒の演奏会でやるな、って言われそうだね。

※練習往復に聴いた音楽
    オフコース We are
    オフコース Three and Two
    フランク 交響曲
       パレー=デトロイト
    モーツァルト プラハ
       ブリテン=イギリス室内管