エスカレーターの片側を空けて乗る、自然発生的な習慣。
これは、危険な一面があるということのようだ。
昨年の今頃だっただろうか、各鉄道会社共同でのキャンペーンポスターが駅に張られるようになったが、私には、そのポスターが、意図の伝わりにくいものであるように思えたので、その旨の記事を書いた。
駅で見かける、他のキャンペーンポスターは、何をしてほしいか、何をしてほしくないかが、もっと明確なのに、このポスターは、そうでない、と。
最近になって、そのポスターは、動物がエスカレーターに乗っている、新しいデザインのものに切り替えられた。
↓これです。




ある程度はましになったかとは思うが、やはり、訴えかける力はまだ弱いように感じる。
「片側を空けるな!」というメッセージが伝わらない。
ところで、先日行った福岡。地下鉄博多駅の構内で、こういうポスターを見かけた。

そう、こういう方が、わかりやすいよね。
と思ったら、こんなポスターもあった。

これはさらに単純明快だ。
片側を空けずに乗っている絵が、言いたいことを伝えてくれる。
このポスターは、3年前に行われた、「福岡市地下鉄マナーポスターコンクール」の、中学生の部の最優秀賞とのこと。
地下鉄博多駅構内では、昨年のコンクールの優秀作品を展示していたので、それも併せて見てみた。
こちらは、中学1年生の作品で、優秀賞。

「2列になればもっと早く進むのに」という言葉。片側を空けない方が望ましい理由は、ここにもあるのか、と私は初めて知った。
こちらは、高校2年生の作品で、奨励賞。

私の感想では、鉄道会社が企画したポスターよりは、これら中高生のポスターの方が、よっぽど伝わるものがあると思う。
こういうポスターこそ、全国展開してもらいたいものだ。