日 時 2017年1月28日(土) 13:15開場 14:00開演
会 場 新国立劇場オペラパレス
指 揮 イヴ・アベル
管弦楽 東京交響楽団
合唱指揮 三澤 洋史
合 唱 新国立劇場合唱団
演 出 鵜山 仁
カルメン エレーナ・マクシモワ
ドン・ホセ マッシモ・ジョルダーノ
エスカミーリョ ガボール・ブレッツ
ミカエラ 砂川涼子
会 場 新国立劇場オペラパレス
指 揮 イヴ・アベル
管弦楽 東京交響楽団
合唱指揮 三澤 洋史
合 唱 新国立劇場合唱団
演 出 鵜山 仁
カルメン エレーナ・マクシモワ
ドン・ホセ マッシモ・ジョルダーノ
エスカミーリョ ガボール・ブレッツ
ミカエラ 砂川涼子
我々の席は、2階4列4番5番。A席だが、昨年10月にネット予約にあたった時には、並びの席はこれしか空いておらず、すべりこみで確保したチケットである。
掲出されている予定時間を見ると、3幕構成で表示されている。「カルメン」って、4幕建てじゃなかったっけ?
今回の公演では、山の中のカード占いなどの場面が、第3幕の第1場、闘牛場前の場面が、第2場として扱われている。
ただ、上演においては、1場と2場の間では一旦幕が下り、舞台転換が行われる音がする中、カーテンコールもあった。
今回の公演では、山の中のカード占いなどの場面が、第3幕の第1場、闘牛場前の場面が、第2場として扱われている。
ただ、上演においては、1場と2場の間では一旦幕が下り、舞台転換が行われる音がする中、カーテンコールもあった。
どんなオペラでも、幕開けはわくわくするものだが、私にとって「カルメン」のそれは特別だ。何故かと言うと、生まれて初めて観た、「オペラの幕開け」がこれだったからだ。
実演ではない。テレビだ。もう記憶が曖昧だが、たぶん「オーケストラがやって来た」だったと思う。「わあ、これがオペラか」と感激した経験が、今につながっている。
「カルメン」は、個人的には一番聴き込んでいるオペラなので、普段オペラを観る時に比べると、構えずにゆったりとくつろいで観ることができた。
歌の間は、レシタティーヴォでつなぐ方式。
それにしても、「カルメン」は、よくできたオペラだとつくづく思う。
いいメロディの曲ばかりが続くし、どこにも無駄がない。聴く側を引き込む力がある。
舞台装置、演出はオーソドックスで具象的なもので、よかったと思う。
ミカエラがよかった。拍手も多かった。2012年にニューヨークのメトロポリタンで観賞した時も、ミカエラがよかったとの感想を持った。考えてみると、ミカエラにはそういうところがあるのではないか。まず、劇中の役柄としてかわいそうだ、というのが一つ。ホセの母親の病気を伝え、迎えに来たというのに、目の前でホセがカルメンに言い寄るのを見せられたり、とにかくかわいそう。また、歌にしても、カルメンやエスカミーリョのように、予め聴衆側が、いい歌を聴きたいと相当なレベルの期待を持って臨むのに対して、ミカエラの場合はそれがない。だから、今回もミカエラがとてもいいアリアを歌うと、事前の期待値がない分、素直に評価されて拍手を浴びるということではないんだろうか。
ホセは、終幕の場面など、とても聴かせた。ホセの場合はいい歌もあてがわれているし、受ける要素がもともとあるわけだが、前記の事前の期待値にも充分応える熱唱熱演だったと思う。
合唱がすばらしかった。合唱はオペラの大きな魅力の一つだと思うが、とりわけ「カルメン」における合唱は、何度聴いてもすばらしい。今回の合唱も、大人、子供含めて大変聴かせるものだった。
オケに関しては、終幕の大詰め、もっと爆発的な音響、迫力がほしかったと思う。特にホセがカルメンを刺した後から曲尾までのくだりがおとなしかった。残念だった。