naokichiオムニバス

66歳会社員。ヴィオラ弾き。ビール大好き。毎日元気。

【ネタバレご注意】2018.7.4 小田和正横浜アリーナ公演<3>

5月の函館の時に、小田(和正)さんに元気がないように感じられた、と書いた。あれから2ヶ月近く経つ今回のライブがどうなのか、と懸念していたのだが、結論としては、今回の横浜はとても元気なパフォーマンスで安心した。

函館では、花道を走る場面がほとんどなかったが、今回の横浜ではしばしば走っていたし、アリーナ席に下りて聴衆にマイクを向けて歌わせるパフォーマンスについても同様だった。函館アリーナよりも広い会場だが、アリーナ席レベルに下りて場内を一周する場面も複数あった(函館では場内一周はなかったと思う)。

行動範囲がとても広かったし、パフォーマンスに感じるエネルギーも格段に違って見えた。

この違いは何だろう、と考えるに、理由は2つ。

まず、小田さん自身のコンディションが、函館ではよくなかったのではないか。あの時期だけ急に寒くなった函館の気候、加えて大雨の中の「ご当地紀行」のロケもあった。推測ではあるが、やはり、小田さんの調子そのものが違ったところがあったのではないだろうか。

2つ目だが、それにも増して、当方の席の違いが大きいのだろうと思う。

函館では、ステージ、花道にとても近いアリーナ席。今回の横浜は、会場全体を見渡せるスタンド席だった。函館の場合、ライブ空間の全容はわからなかった。

小田さんやバンドがとても間近に見えることと、聞こえてくる音のバランスが良いとは言えない席だった。今回の席と比較した場合、見えるものと聞こえてくるもののバランス、距離感が良くなかったように思う。

さすがに歳をとったかな、と感じる小田さんの姿を、あまりに間近に見てしまったことと併せ、ライブ全体の受け止め方が十全でなかったところがあったかもしれない。今回の横浜と比較すると、そのように思う。

(また、これはいつものことだが、そのツアーのセットリストを初めて聴く時と、2回目では受け取り方も大きく違う)

そのような事情で、今回の横浜の方がずっとよかった、と感じた。推測も混じっているし、あくまで私がどう受け止めたかという話であって、パフォーマンス側の真実を語れるとは思っていない。

以下、細かいことも含めた個別の感想等。

「たしかなこと」では、小田さんも稲葉(政裕)さんもカポタストをつけているのに気づいた。

弦が加わらない曲は、あるいは間違いがあるかもしれないが、3曲(アンコール最後のアカペラ曲は除く)。「愛を止めないで」、「東京の空」、「さよなら」。

「愛を止めないで」は、LOOKING BACKのバージョンでのライブが定着してしまった。このバージョンは私も好きだが、「Yes-No」や「さよなら」のように、オフコースのスタイルでの演奏を聴きたいとも思う。数日前に、1982年のオフコースの武道館ライブをDVDで観たこともあり、特にそう感じた。

ピアノは、「東京の空」で初めて使われたが、函館と同じくヤマハ

小田さんの歌詞に「風」や「君」がよく出てくるのは、しばしば指摘されるが、私が前から思っているのは、小田さんは「立ち尽くす」のも好きだということ。「坂道を下って」での「立ち尽くした日々」と、「time can wait」の「立ち尽くしても」が、続けて歌われたのが面白かった。

ライブ中、しきりと右耳のイヤホンを気にするそぶりが見えたが、ピアノを弾きながら「さよならは言わない」を歌っている途中で、いかにも邪魔そうにそれを外した。うるさかったか、雑音が聞こえたか、とかだろうか。

その「さよならは言わない」と、続く「生まれ来る子供たちのために」は、弦の美しさが絶品だった。

「この道を」は、栗尾(直樹)さんのキーボードで、小田さんがスタンドマイクの前に立って歌う形。ハンドマイクでなくスタンドマイクでギターを持たずに歌うのは、前回ツアーの「風は止んだ」で始まったスタイルだが、妻の感想では、この曲は小田さん自身のピアノで聴きたかったとのこと。

本編最後のMCでは、「約束するのは危険だけど」と言いつつ、また新しい曲を書いて戻ってきたい、という趣旨の発言があった。

本編が終わり、小田さんとバンドメンバーがはけた後、珍しく「アンコール、アンコール」のコールと手拍子。昔はよくあったこれ、最近はあまり聞かなくなっていたが、地元横浜だからだろうか。あるいはツアータイトルにひっかけて?

アンコール最初は、函館とは違う「my home town」。横浜だから当然か、と思った。

1992年8月、横浜スタジアムで行われたライブで、この曲を聴いたのを思い出した。確かこの時が初演ではなかったか。

前半は小田さんのピアノだけだったが、途中からバンドが加わる。このtuttiは圧巻だった。

続く「またたく星・・・」では、風船が投入されたが、ざっと数えたところで16個。この広い会場では、もっとたくさんあった方が盛り上がったように思う。もっとも、曲が終わるとスタッフが1個ずつ持って外に出すので、マンパワー的に追いつかないのかもしれない。

「ダイジョウブ」の途中で、改めてのメンバー紹介。珍しいと思ったのは、金原(千恵子)さんに始まって、いつも通りの順番で稲葉さんまで紹介した後に、「小田和正でした」と言ったこと。

エンディングのアニメーションで、エンドロールのように、ツアーの会場が熊本から順番に出てくるが、今後の会場がどういうわけか広島までで終わっていた。発表されているツアースケジュールでは、その後に、日本ガイシホール横浜アリーナがあるのだが。

追加公演など変更でもあるのか?

※ツアー特設サイト
    http://www.k-oda2018.com/index.html